亀の井別荘

最終日・四泊目の宿は湯布院を代表する名旅館・亀の井別荘に一泊しました。

TVの「名温泉宿ベスト100」というような番組でも必ず上位にランクインするという日本全国でも有数の名宿です。

それまで泊まった2つの旅館には申し訳ないですが、まさに別格です。これが高級旅館の実力かと思い知りました。

まず部屋が素晴らしい。
わたしの泊まったのはこの春改築したばかりの和室の離れでしたが、建具などは古い味わいのあるものに見えました。トイレや水回り、床暖房など部屋の施設自体は新しいのですが、椅子、サイドテーブル、鏡台、黒電話などインテリアはどれも
アンティークで雰囲気の良いものばかりです。

そして部屋からの眺めがまた最高。広い邸内には自然木の緑が豊富で、わたしの泊まった部屋からは目の前に池も眺めることが出来ました。この景色だけでも大満足です。

さらに全ての部屋には檜の内風呂つき。むろん温泉で豊富な湯量を贅沢にいっぱいに満たした湯船から庭を眺めることも出来ます。もっとも他の離れへの通り道も見えるので逆に外からも見えるということですが……。もちろん窓には目隠しのスクリーンを引く事もできます。

だめ押しはサービスの良さです。和室なので仲居さん(部屋係と言うらしい)が入りますが、「なるほど、これがサービスというものか」と思い知らされます。あまりにも品が良すぎてこっちが申し訳なくなるくらいです。敢えていえばそれが唯一気を使ったところかも。

食事も最初の旅館に比べて特にどこが美味しい、というわけではないのですが、あっさりとしていながら味わい深い、食べてて疲れない美味しさです。

とにかくこれまでで最高の宿でした。文句のつけようもありません。