恵比須ガーデンシネマにて。フランス映画。
ひさびさの2本立ての日。しかも別々の映画館で。
フランスはパリに住む弁護士を父にもつアンナは何不自由なく暮していましたが、あるときスペインの独裁政権と戦っていた伯父さんが亡くなった時を期に、両親はキョーサン主義に目覚めてしまい、ヒゲの革命家になってしまったのでした。というような話。
このあらすじではずいぶん偏った話のような印象を与えてしまうと思うのですが*1、実際に観てみるとそうでもありません。こちらもニュートラル、というよりは子供の視点からみた素直な世界観の中でどちらも見通されていて、ちょっとさっぱりした気分で観終えることができました。
なによりアンナ役のニナ・ケルヴェルがとてもキュートで、弟君もあの幼な子独特の奔放さが笑いを誘います。
あと両親(というかお父さん)の活動の地に足の着いてなさが見事で、お父さんのお姉さんのセリフがいかにも長年闘争を続けてきた人って感じで、内容はむしろ常識的なのに重みがぜんぜん違うんですよね。そういうところ感じさせるところがすごいと思いました。
*1:わたしもそうだと思ってました