能 半蔀

横浜能楽堂にて。源氏千年紀を記念して上演される源氏物語を題材とした能の最初のひとつ。夕顔を題材にしたのが「半蔀」(はじとみ)。

とりあえず演目など。

  • 馬場 あき子さんによるおはなし(解説)
  • 加賀 美幸子さんによる「半蔀」の謡曲朗読
  • 立花
  • 能 半蔀

ちょっと変わった構成になっていました。

今回の半蔀には立花(りっか)という小書(こがき、特殊演出)がついていて、舞台前方に花が活けられていました。半蔀に登場する僧(ワキ)は夏のあいだのお篭りの修行を終えて、花を供養しているところなのでそれにかけたものなのでしょう。その活け花を華道高野山の僧侶が実演されていました。これもまた珍しいことです。しかし華道高野山とかあるのか。知らなかった。

でも体調悪かったんで、冷房で寒くて肩がこるし、眠くなるし、充分に堪能できませんでした。残念。後シテの装束はとても綺麗でした。夕顔って年上の女という印象が強いので、もっと年嵩だと思っていましたが(そういえば今回の面は増女でした)、源氏のほんの数歳違いということなので19歳くらい?当時の感覚では「ほんの少女」という年齢でこそないでしょうけれど、まだまだ若い娘であったのですね。面は増ではあったけど、装束はそんなことを気付かせるような若々しくてゆるふわな可憐なものでした。