競作 五十円玉二十枚の謎

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)

最近本を読んでいないなぁと思ってリハビリのつもりで数冊まとめて購入したのが先月の頭のこと…。読んだけど書いてなかったのでメモだけ。

土曜日になると決まって書店に現われて五十円玉二十枚を千円札に両替していく中年男。その素性と目的は何なんだろう……という若竹さんの実体験*1をモチーフにした競作集。設定が難しすぎて内輪ネタに逃げるかマイ・シリーズ・ワールドに取り込んでしまうという方針*2の作品の中で、榊 京助さんのあの保険がどうこうってヤツは上手かった。ちょっと井上夢人みたいだった。まあでも期待していたようなパズラーとしてのスカッとキまった作品はなかったかな。

それにしても、こういう安楽椅子でパズラーな題材で西澤保彦が名前を連ねていないなんて!!と思ったけど、これ元は1993年出版のアンソロジーなんですね。そりゃまだデビュー前だから無理。ぜひタック&ボアンかタック&タカチで飲んだくれながらこの謎を解き明かしているのが読みたいなぁ。

あれ、メモだけのつもりだったのに。

*1:と繰り返し強調されているけど、ちょっと怪しいなぁ。少なくとも多少の脚色はされているだろう

*2:それはそれでおもしろいけど