ruby-trunk-changes r35837 - r35844

今日は make test などで Test::Unit にオプションを渡せるようにする修正と bigdecimal のライブラリの修正などがありました。

drbrain:r35837 2012-05-30 06:20:45 +0900

Exception#set_backtrace で例外オブジェクトにバックトレースをセットする時には String の配列を渡すのが普通ですが、String だけを渡すこともできるということで rdoc の記述を修正しています。 [ruby-core:45269] [Bug #6501]
String を渡すと要素1つだけの配列として変換されるようです。知りませんでした。また要素数1つだけのバックトレースをセットする必要も思い付かないのであまり使うこともなさそうです。

svn:r35838 2012-05-30 06:20:49 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r35839 2012-05-30 10:24:05 +0900

make btest, test-sample, test-knownbugs, test-al test-ruby などテストを実行するターゲットで TESTSOPTS という変数を指定すると TestUnit のコマンドラインオプションに渡すようにしています。これまでも test-all には TESTS でオプションを渡せていましたが、全てのテスト用ターゲットで使える変数を用意しています。

nobu:r35840 2012-05-30 10:24:08 +0900

make btest, test-sample などを実行するスクリプトコマンドラインオプションに --color を追加して Test::Unit に渡せるようにしています。

nobu:r35841 2012-05-30 10:29:08 +0900

lib/test/unit.rb で出力の色付けの条件の書きかたをリファクタリングしています。

condition = a && b && c

condition = a && b
condition &&= c

と分割するイディオムですね。

nobu:r35842 2012-05-30 10:58:34 +0900

Time#strftime でタイムゾーンの offset は秒単位まで精度を持つことを考慮するようにしています。 [ruby-dev:40066]

mrkn:r35843 2012-05-30 16:26:51 +0900

拡張ライブラリ bigdecimal に添付されているライブラリの Jacobian#dfdxi で収束するまで回すループを100回までで止めるカウンタのインクリメントが抜けていて無限ループ状態になっていたのを修正しています。

mrkn:r35844 2012-05-30 16:30:46 +0900

同じく拡張ライブラリ bigdecimal に添付されているライブラリの Jacobian と Newton のモジュールに渡す引数に期待される条件を記述したドキュメントの typo を修正しています。