ruby-trunk-changes r38706 - r38715

Net::HTTPRequest に URI オブジェクトを渡した時に一部のサービスが応答できないリクエストヘッダを出力する問題の対策と、Windows 版(VC によるビルド)のエラー修正などがありました。

naruse:r38706 2013-01-06 00:04:46 +0900

test/net/http/test_http.rb で警告メッセージが出力される部分を EnvUtil.suppress_warning のブロックで囲んで警告を抑制するようにしています。

naruse:r38707 2013-01-06 00:04:48 +0900

r38546 で Net::HTTPRequest に uri を追加した時に、URI オブジェクトを渡してリクエストを作成すると Host header に port no が明示された URI が付与されるようになり、このような header を Amazon ECS Api などのサービスが受け付けてくれないため、port no が URIスキーマの default port no だったら省略するようにしています。 これは本来はサービス側が対応すべき問題なのだと思いますが動かないと困るのでということです。 [ruby-dev:46829] [Bug #7650]

svn:r38708 2013-01-06 00:04:50 +0900

version.h の日付更新。

zzak:r38709 2013-01-06 02:24:40 +0900

標準添付ライブラリ webrickWEBrick::HTTPServlet の rdoc のサンプルコードの typo 修正。

drbrain:r38710 2013-01-06 05:35:30 +0900

doc/syntax/modules_and_classes.rdoc に特異クラスについての説明を追記しています。

kazu:r38711 2013-01-06 08:04:00 +0900

r38707 の ChangeLog エントリの typo 修正。

drbrain:r38712 2013-01-06 11:11:40 +0900

doc/syntax/modules_and_classes.rdoc の typo 修正。

yugui:r38713 2013-01-06 18:48:00 +0900

r38683 で NativeClient 版で fd の dup の実装を dup2(2) を使うように conditional compile の条件を変更していたのを r38699 で条件をより厳密にした結果不要になった defined(__native_client__) を削除しています。 また dup2(2) は fcntl(2) に F_DUPFD を使ったのと同じ挙動をしない(移動先の newfd が既に使われていた時に dup2 は強制的にその番号を再利用してしまう)ので、dup(2) を使って繰り返し複製してみてそれが minfd を越えた時にはじめてそれを採用するような実装に変更しています。 rb_cloexec_fcntl_dupfd() を再帰呼び出しすることで dup(2) で途中に複製された fd は close するようにしています。 [ruby-dev:46834]

yugui:r38714 2013-01-06 19:08:22 +0900

r38694 で $(RBCONFIG) 変数の定義を common.mk から Makefile.in, win32/Makefile.sub に移動した時に、変数の値を ./.rbconfig.time から .rbconfig.time と current directory の指定を消したために Windows 上で VC によるビルドが失敗するようになってしまっていたので修正しています。 なんで directory 指定ないとだめなのかはよくわかりませんが……。 [ruby-core:51261] [Bug #7659]

kazu:r38715 2013-01-06 21:52:49 +0900

r38713, r38714 の ChangeLogtypo 修正。