ruby-trunk-changes r38768 - r38783

今日は主に Windows 版のビルド(クロスコンパイル?)向けの修正がありました。

ko1:r38768 2013-01-10 22:03:39 +0900

r37043 で VM のコントロールスタックフレームから bp を削除したのですが VM_DEBUG_BP_CHECK が真の時はデバッグ用にメンバを残していたので VM_DEBUG_BP_CHECK を 0 にしてデフォルトでは不要なメンバがフレーム内に残らないようにしています。

shugo:r38769 2013-01-11 02:13:09 +0900

lib/rbconfig/obsolete.rb で RbConfig::Obsolete#respond_to_missing? で RbConfig#respond_to_missing? を呼び出していたのですが respond_to_missing? は r38113 で private メソッドに変更されていたので send を使って呼び出すように修正しています。

svn:r38770 2013-01-11 02:13:14 +0900

version.h の日付更新。

kazu:r38771 2013-01-11 09:41:49 +0900

version.h の空白をタブに置換しています。

shugo:r38772 2013-01-11 09:58:08 +0900

class/module 文で private constant に指定した Class/Module をネストした名前を直接指定するのを禁止するはずが制限できていなかったのを修正しています。

nobu:r38773 2013-01-11 11:02:18 +0900

win32/setup.mak で アスタリスクによるワイルドカード指定のファイル削除を for 文を使って書くように修正しています。

naruse:r38774 2013-01-11 12:00:23 +0900

string.c の dispose_string() で文字列オブジェクトを強制的に解放する処理を xfree() を直接呼び出すのを rb_str_free() を呼ぶように修正しています。このほうが高速なんだそうです。 [ruby-core:49539] [Bug #7389] https://github.com/ruby/ruby/pull/87

usa:r38775 2013-01-11 16:11:54 +0900

拡張ライブラリ io/wait のテストで IO#wait_writable のタイムアウトに渡す数値が小さすぎて失敗することがあるらしくもう少し余裕を持たせるように待ち時間をのばしています。

nobu:r38776 2013-01-11 16:56:32 +0900

configure の --enable-load-relative オプションで libdir が /lib64 などデフォルトと異なる時に正しく動作しない不具合を修正しています。 [ruby-core:47267] [Bug #6903]

nobu:r38777 2013-01-11 16:59:07 +0900

tool/mkrunnable.rb でファイルパスの組み立てとプラットフォームの判定を変更しています。 mswin 環境向けのビルドを remote file system (Windows のファイル共有のことでしょうか?)で実行できるようにしているそうです。

nobu:r38782 2013-01-11 19:21:49 +0900

win32/rm.bat でもワイルドカード指定つきのファイル削除(del コマンド)が network file system (NFS?) でうまくいかなかったそうで for コマンドを使って1つずつ削除するように修正しています。

nobu:r38783 2013-01-11 19:21:52 +0900

Windows 向けビルドのリファクタリング? win32/setup/mak で -osname- というルールを追加して -runtime- ルールから target_os の指定を出力する部分を切り出しています。 よくわかりませんけど…。