ruby-trunk-changes r38886 - r38892

今日は Marshal.dump, load で _dump, _load を呼び出す方法が 2.0 で少し変化していたのを互換性のために元に戻す修正がありました。

nobu:r38886 2013-01-20 22:24:31 +0900

なにやらよくわかりませんが MSys という Windows 上で利用できる Unix ライクな環境の make でビルドできなかったのに対処するためPATH_SEPARATOR の指定を更しているようです。 [ruby-core:51489] [Bug #7710]

nobu:r38887 2013-01-20 22:25:58 +0900

標準添付ライブラリ logger.rb のテストでサンプルとして使うファイルパスをテストスクリプトのファイル名を元にカレントディレクトリに作成していたのを Tempfile を利用するように修正しています。

nobu:r38888 2013-01-20 23:55:42 +0900

Marshal.dump, load 時に _dump, _load メソッドが呼べるかどうかチェックする方法を元に戻して、事前に respond_to? で判定して method_missing が呼ばれないようにしています。 [ruby-core:50900] [Bug #7564]

nobu:r38889 2013-01-21 13:51:24 +0900

標準添付ライブラリ mkmf.rb で $extmk の判定方法を修正して srcdir が symlink の時に誤判定しないようにしているようです。 File.identical? を使ってパスの同一性を判定していて、これは devno と inode などを使って判定するので、通常のディスクのファイルであれば別の名前で参照していても本体が一緒かどうか判定しています。

svn:r38890 2013-01-21 13:51:30 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r38891 2013-01-21 13:53:43 +0900

test/mkmf/test_have_macro.rb で未使用のローカル変数を削除しています。

nobu:r38892 2013-01-21 15:41:38 +0900

tool/mkconfig.rb で rbconfig.rb を生成する時に BASERUBY を出力しないようにしています。また拡張ライブラリ json の parser をビルドする時に VPATH と BASERUBY を設定するようにしています。
tool/mkconfig.rb の2つめの hunk (l.135 あたり)の変更は val に String#dump した文字列が入っているので文字列リテラルの連結を利用するようにしているということでしょうか。