ruby-trunk-changes r42543 - r42554

今日は Module#define_method が def 文と同様に定義したメソッド名の Symbol を返すようにする仕様変更がありました。

akr:r42543 2013-08-13 23:03:55 +0900

bignum.c のリファクタリング。 bigdivrem_normal() から GVL を解放して処理しなおすあたりの処理を bigdivrem_restoring() という関数に切り出しています。

akr:r42544 2013-08-13 23:43:10 +0900

bignum.c の bigdivrem に使う構造体 struct big_div_struct の ynzero メンバを削除しています。bigdivrem_restoring() 内で計算するようにしています。

akr:r42545 2013-08-14 00:21:42 +0900

bignum.c の struct big_div_struct からさらに xn メンバを削除して j は zn と改名しています。 xn はそもそも使われてなかったみたいです。

svn:r42546 2013-08-14 00:21:47 +0900

version.h の日付更新。

akr:r42547 2013-08-14 00:23:58 +0900

r42545 の ChangeLog の行末の空白除去。

akr:r42548 2013-08-14 00:54:27 +0900

bignum.c の bigdivrem_restoring() の引数 xn を削除しています。struct big_div_struct の zn をかわりに参照するようにしているみたいです。

nobu:r42549 2013-08-14 09:10:58 +0900

r42524 で Mac OS X でもファイルシステムエンコーディングを固定するようにした変更の追随だと思いますが test/ruby/test_dirm17n.rb のテストでのプラットフォーム毎の特別扱いを修正しています。

usa:r42551 2013-08-14 14:35:21 +0900

r42337 で def 文でメソッドを定義した時にそのメソッド名の Symbol を返すように変更したのに続いて Module#define_method も戻り値を変更して Symbol を返すようにしています。元は定義したメソッドの Method や Proc を返していました。 [ruby-dev:42151] [Feature #3753]

usa:r42552 2013-08-14 14:59:22 +0900

PStore のテストで mswin64 の CI がタイムアウトで失敗していたとのことでタイムアウト時間を 15sec から 30sec に延ばしています。

naruse:r42553 2013-08-14 19:16:33 +0900

test/ruby/test_notimp.rb の fork を呼ぶテストでタイムアウトした時に ps の情報を出すようにしているのを、さらにプラットフォームに応じて ps のオプションを追加して詳細な情報を出力させるようにしています。これも CI の失敗の調査のためかと思われます。

usa:r42554 2013-08-14 20:16:11 +0900

r42552 に続いて PStore のテストで、 30sec でもまだ足りなかったようで 60sec までタイムアウト時間を延長しています。