ruby-trunk-changes r45015 - r45028

今日は GC のパラメータを変更する環境変数の追加や、昨日の marshal_dump() の変更によって Marshal.dump + callcc で SEGV してしまう不具合の修正などがありました。

mrkn: r45015 2014-02-17 02:14:11 +0900

拡張ライブラリ bigdecimal.c で GC からの保護のための独自のスタック構造への push を BigDecimal_initialize() と BigDecimal_global_new() に追加しています。

svn: r45016 2014-02-17 02:14:15 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r45018 2014-02-17 10:06:37 +0900

probes_helper.h の svn property 設定。

hsbt: r45019 2014-02-17 11:39:58 +0900

test/test_find.rb で未使用のローカル変数を削除して警告除去しています。

hsbt: r45020 2014-02-17 11:39:59 +0900

test/test_pty.rb でも未使用のローカル変数を削除して警告除去しています。

ko1: r45021 2014-02-17 12:27:13 +0900

GC のチューニング用パラメータを変更する環境変数 RUBY_GC_HEAP_OLDOBJECT_LIMIT_FACTOR が導入されました。世代別 GC の major GC と minor GC の頻度を調整するパラメータだそうです。

ko1: r45022 2014-02-17 12:33:03 +0900

get_envparam_double() で環境変数の値が範囲外の時の警告メッセージをより詳細にしています。

zzak: r45023 2014-02-17 15:46:17 +0900

doc/keywords.rdoc というドキュメントを追加しています。内容は予約語が列挙されているだけですね。 https://github.com/documenting-ruby/ruby/pull/29

nobu: r45024 2014-02-17 15:51:07 +0900

r45023 で新規追加された doc/keywords.rdoc の svn property 設定。

nobu: r45025 2014-02-17 17:41:57 +0900

r44994 で marshal_dump() 内でコンパイラ最適化による GC マーク漏れからの保護のために rb_gc_force_recycle() を使って明示的に解放するようにしたのは callcc で継続が保存されていて再入された時に SEGV してしまうのでやはり RB_GC_GUARD() を使った保護に再修正しています。 callcc コワイ [ruby-dev:47970] [Bug #9523]

akr: r45027 2014-02-17 20:01:12 +0900

Bignum の実装で利用しているワードサイズの型である BDIGIT の定義とそれに関する一連の定義を include/ruby/defines.h から internal.h に移動して、非公開としています。

ko1: r45028 2014-02-17 21:32:46 +0900

r45021 で追加した GC パラメータの環境変数テストで -w つきで実行した時にテストが失敗しないように標準エラー出力は無視するようにしています。