ruby-trunk-changes r48719 - r48728

今日は標準添付ライブラリ pp の修正や configure の --with-ruby-version オプションの不具合修正などがありました。

usa: r48719 2014-12-06 04:35:19 +0900

標準添付ライブラリ pp で File::Stat を表示する時に rdev_major と rdev_minor が存在しないプラットフォーム(Windows)のことを考慮していなかったのを修正しています。

svn: r48720 2014-12-06 04:35:26 +0900

version.h の日付更新。

usa: r48721 2014-12-06 04:48:15 +0900

r48719 の pp.rb の修正に関するテストを追加しています。

nobu: r48722 2014-12-06 05:43:47 +0900

rdoc に認識させるためのダミーの rb_define_class() (コメントアウトされている)で ARGF をクラスとして認識させていましたが、ARGF はクラスではないので(組み込みのオブジェクトが格納されている定数)、ARGF.class という名称をクラスとして認識させるように修正しています。

nobu: r48723 2014-12-06 06:14:25 +0900

configure の --with-ruby-version でバージョンを指定する(そんなことができたのか)機能が余計なクオートで動いていなかったのを修正しています。 [ruby-core:66724] [Bug #10572]

nobu: r48724 2014-12-06 06:37:12 +0900

$SAFE の最大値は既に 3 になっていますが safe_level が 4 以上の時のチェックというのが ruby.c の process_options() に残っていたので削っています。

normal: r48725 2014-12-06 06:49:42 +0900

ISeq の配列からのコンパイル時に iseq->local_size を配列からの値をセットするのはやめています。この値(ローカル変数の数)は再計算されるので渡された値を使う必要がないみたいです。

hsbt: r48726 2014-12-06 09:22:51 +0900

rake のバージョンを 10.4.2 に更新しています。

normal: r48727 2014-12-06 10:10:06 +0900

thread.c の do_select() で引数の名前に read, write が使われていたので、readfds, writefds などの名称に変更しています。 デバッグのために write(2) を使いたい時に同名の引数で shadowning されてしまっているからとのこと。

shugo: r48728 2014-12-06 10:13:45 +0900

標準添付ライブラリ net/imap の数値のチェックの処理を Net::IMAP::NumValidator というモジュールにまとめるなどのリファクタリングです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/770