ruby-trunk-changes r53663 - r53670

今日はテストやドキュメントの変更の他 Unicode の codepoint に使うバイト数を持つ構造体メンバの使いかたの変更など内部的な変更がありました。

naruse: r53663 2016-01-27 02:19:36 +0900

Array#permutation と Fiber のテストでタイムアウトするので EnvUtil.invoke_ruby や assert_separately のタイムアウトを 30 sec にのばしています。

svn: r53664 2016-01-27 02:19:37 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r53665 2016-01-27 13:11:53 +0900

rubygems のテストメソッドの test_dash_i_beats_gems というテストで一時ディレクトリを作成する時に @tempdir を参照するようにしています。Gem::TestCase#setup で作っているテスト用のディレクトリを利用して後始末させることでゴミが残るのを防いでいます。

nobu: r53666 2016-01-27 16:26:53 +0900

Array#dig の rdoc 用コメントのサンプルで発生する例外が間違っていたところを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1224

nobu: r53667 2016-01-27 16:30:42 +0900

Hash#dig の rdoc 用コメントのサンプルに例外になるケースを追加しています。

nobu: r53668 2016-01-27 16:35:34 +0900

標準添付ライブラリ tempfile の Tempfile.new の rdoc 用コメントを第1引数が省略可能になっているのに追随させています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1225

duerst: r53669 2016-01-27 17:55:40 +0900

enc/unicode.c で CodePointList3::no に格納するバイト数の取る範囲は小さいので下位3bit だけ使うようにして OnigCodePointCount() というマクロを使って取り出すように変更しています。これによって残った bit を他のフラグとして流用できるように、という意図のようです。しかし OnigCodePointCount() で mask しているビットパターンが 0x111 でちょっと変ですね。(0b111 の意図でしょうけど)

duerst: r53670 2016-01-27 18:54:38 +0900

r53669 の OnigCodePointCount() の bit mask を 0x7 に修正しています。