ruby-trunk-changes r55010 - r55020

今日は標準添付ライブラリ xmlrpc の bundled gem 化や、組み込み関数のチェック結果のマクロ名の修正などがありました。

normal: r55010 2016-05-16 06:11:33 +0900

r52050 の Proc#call のスタックフレームを省略する最適化で rdoc 用コメントが別名 (#call, #[ ] や #yield)が認識されるように #if 0 でコメントアウトして rb_define_method() の呼び出しを書いています。 [ruby-core:75256] [Bug #12332]

svn: r55011 2016-05-16 06:11:34 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r55012 2016-05-16 09:16:13 +0900

ext/extmk.rb で親ディレクトリの拡張ライブラリの configure が通ってない時にサブディレクトリの拡張ライブラリについてのメッセージを変更するようにしています。またメッセージに含める行番号の取得位置を移動するリファクタリング

hsbt: r55013 2016-05-16 11:41:11 +0900

標準添付ライブラリ xmlrpc を削除して bundled gem 化しています。 [ruby-core:74239] [Feature #12160]

hsbt: r55014 2016-05-16 11:54:07 +0900

r55013 で消し忘れてた lib/xmlrpc ディレクトリを削除しています。

nobu: r55015 2016-05-16 13:29:01 +0900

r54985 で configure でチェックする組み込み関数を __noreturn__ のようにアンダースコア2つではさんだ名前でチェックするようにしたため、定義されるマクロ名にも影響してしまっていたので RUBY_FUNC_ATTRIBUTE() で明示的に元のマクロ名を指定して定義させるようにしています。 また拡張ライブラリ fiddle が FUNC_STDCALL の定義の有無で Fiddle::Handle#sym の実装を分岐していたのでそのチェックのためのテストを追加しています。 [ruby-core:75494] [Bug #12377]

nobu: r55016 2016-05-16 15:26:56 +0900

r55015 で追加している fiddle のテストで Windows 版では関数名に "A" を追加したシンボルがあったらそっちを使うようにしているので nil じゃないかというだけでなく ANSI 版関数のシンボルと一致するかというチェックをするようにしています。 [ruby-core:75494] [Bug #12377]

hsbt: r55017 2016-05-16 19:29:36 +0900

r55013 で bundled gem 化した xmlrpc の gems/bundled_gems でのバージョン番号を 0.1.1 に更新しています。 0.1.0 には trunk の ruby でインストールできない問題があったようです。

duerst: r55018 2016-05-16 19:46:32 +0900

include/ruby/oniguruma.h に ONIG_CASE_MAPPING というマクロ定義を導入して casefold の特別扱いの処理を ONIG_CASE_MAPPING が定義されている時だけ有効にするようにしています。デフォルトでは定義するようにしています。

svn: r55019 2016-05-16 19:46:33 +0900

r55018 で enc/unicode.c のファイル末尾の改行がなくなっていたので改行を追加しています。

duerst: r55020 2016-05-16 20:00:29 +0900

r55018 の続き。 enc/unicode.h で定義している cacefold 処理用の定数マクロなどの定義も #ifdef ONIG_CASE_MAPPING でくくるようにしています。