ruby-trunk-changes r56283 - r56290

今日は標準添付ライブラリ pstore で使う checksum アルゴリズムMD5 以外も使えるようにする変更などがありました。

nobu: r56283 2016-09-28 23:12:33 +0900

PStore のテストで Thread 間の同期を取るのに sleep で調整していたのを Queue を使うようにしています。

nobu: r56284 2016-09-28 23:14:21 +0900

標準添付ライブラリ pstore で checksum の計算に MD5 を利用していましたが FIPS mode のシステムでは Digest::MD5 は利用できないので、他のアルゴリズムもあわせて使えるものを探すようにしています。 MD5 が最後になっているので、これだとこれまで保存したものを読んだときにエラーになるのでは…と思ったのですが、読んだ checksum は transaction で書き込む時に変化していないかのチェックに使うだけ(ETag みたいな感じですね)なのでアルゴリズムが変化しても問題ないみたいでした。 [ruby-core:47341] [Feature #6943]

nobu: r56285 2016-09-29 19:21:04 +0900

thread_sync.c で rb_define_alias() の呼び出しにつけていたコメントが rdoc によってドキュメント化されてしまっていたので削除しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1450

svn: r56286 2016-09-29 19:21:05 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r56287 2016-09-29 19:34:25 +0900

Queue, SizedQueue の push, pop メソッドの rdoc 用コメントで発生する例外が ThreadError であることを明記するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1451

nobu: r56288 2016-09-29 19:38:35 +0900

appveyor.yml で zlib ライブラリのソースパッケージのダウンロード元の URL を sourceforge.net のミラーに変更しています。

nobu: r56289 2016-09-29 20:33:03 +0900

parse.y で a..b や a...b のような Range オブジェクトを作る範囲を示す文法の処理を deferred_dots_gen() という関数に切り出して共有するようにしています。

kazu: r56290 2016-09-29 21:08:30 +0900

r56284 で PStore#load_data で使う checksum が MD5 だけではなくなったので rdoc 用コメントも変更しています。