ruby-trunk-changes r57395 - r57407

今日は拡張ライブラリまわりのビルドプロセスの変更や標準添付ライブラリ csv の field_size_limit と改行を含むカラムについての不具合修正などがありました。

nobu: r57395 2017-01-22 21:50:36 +0900

ext/extinit.c を生成するためのテンプレートが ext/extmk.rb に埋め込まれていたのを template/extinit.c.tmpl に切り出しています。

nobu: r57396 2017-01-23 11:18:59 +0900

r57395 で extinit.c のテンプレートを template/extinit.c.tmpl に切り出したので extinit.c の作りなおしができるように EXTINITS 変数を sub make に伝播させるように ext/extmk.rb で submakeopts に追加しています。

svn: r57397 2017-01-23 11:18:59 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r57398 2017-01-23 11:19:00 +0900

ext/extmk.rb で extinit.c に渡すための features 名(basename)とそのファイルパスは "," 区切りで渡されてましたが、extinit.c のテンプレートでは basename のほうは無視されていたので、最初からファイルパスのみ渡すようにしています。

shyouhei: r57399 2017-01-23 11:47:16 +0900

RubyVM の命令列に出てくる命令のテスト coverage を上げるため、命令ごとにそれが登場するように式を compile するテストを bootstraptest (make test で実行されるテスト)に追加しています。

svn: r57400 2017-01-23 11:47:17 +0900

r57399 で新規追加されたファイルの svn property の設定。

nobu: r57401 2017-01-23 11:50:23 +0900

ext/ 以下の 拡張ライブラリの configure を並列に実行できるようにしているようです。ビルドプロセスの変更でいかにもすんなりいかなさそうなところですね…。

nobu: r57402 2017-01-23 12:43:43 +0900

r57401 で追加した template/configure-ext.mk.tmpl で .PHONY ターゲットとして指定した FORCE を実際に空のターゲットとして宣言するようにしています。 BSD make ではそうする必要があったとのこと。

nobu: r57403 2017-01-23 12:51:25 +0900

r57401 の拡張ライブラリ並列 configure 対応の nmake 向け対応。

nobu: r57404 2017-01-23 13:22:23 +0900

r57401 の拡張ライブラリ並列 configure 対応の nmake 向け対応もうひとつ。やはり一筋縄ではいかなかった模様。けどこれで一旦落ち着いたみたい? ですね(まだ油断はできない)。

nobu: r57405 2017-01-23 13:49:19 +0900

Exception#message の rdoc 用コメントに Exception の to_str として挙動するという古い記述が残っていたので削っています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1517

nobu: r57406 2017-01-23 14:59:28 +0900

標準添付ライブラリ csv でクオートして改行をカラムに含んでいるデータの時に field_size_limit の指定が正しく判定されないことがある不具合を修正しています。 [ruby-dev:49964] [Bug #13149]

nobu: r57407 2017-01-23 15:16:04 +0900

special_object_p() が T_SYMBOL の時(つまり即値じゃない dynamic symbol? mortal symbol? どっちでしたっけ?) も Qtrue を返すようにしています。 Symbol#clone で複製しようとすると例外が発生していたのを修正して self を返すようにしています。 [ruby-core:79216] [Bug #13145]