ruby-trunk-changes r57484 - r57491

今日は標準添付ライブラリ csv の default gem 化の準備などがありました。

nobu: r57484 2017-01-31 21:54:59 +0900

setuid/setgid された状態で -x オプションや "-" を指定して標準入力からスクリプトを読み込む挙動を禁止する処理が遅延されていたのをオプションの parse 時点でチェックするようにしています。

nobu: r57485 2017-01-31 21:55:00 +0900

ruby スクリプトの __END__ という行から後はスクリプトとしては解釈されず、DATA 定数でアクセスできるデータになるのですが、その処理を restore_load_file() から load_file_internal() に移動しています。正常にロードできなかった時には不要だから、かな?

tenderlove: r57486 2017-02-01 02:46:51 +0900

拡張ライブラリ objspace の ObjectSpace.dump_all で T_IMEMO 型のオブジェクトの時にその T_IMEMO オブジェクトがなんのタイプなのかを出力するようにしています。

svn: r57487 2017-02-01 02:46:52 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r57488 2017-02-01 13:54:03 +0900

win32/setup.mak の 32bit 版と 64bit 版用のターゲットの分離を整理しています。 -prologue32- と -prologue64- というターゲットは -prologue- に統合して、かわりに各アーキテクチャ用のターゲットの依存関係に -osname32- もしくは -osname64- というターゲットの依存関係を追加することで替わりとしている、んじゃないかなぁと思います。

nobu: r57489 2017-02-01 13:54:04 +0900

common.mk の clean-ext など拡張ライブラリ関係のターゲットで ext/ のサブディレクトリ毎の sub make に MFLAGS のフラグをコマンドラインで渡すのをやめるようにしています。 make が自動的に sub make には同じオプションを渡すようになっているそうです。

nobu: r57490 2017-02-01 16:40:58 +0900

libgmp (多倍長整数のためのライブラリ)と jemalloc の存在チェックをする configure.in の記述を AC_SEARCH_LIBS という標準のマクロ(コマンド?)を使うように書き換えています。 FreeBSD ではデフォルトで jemalloc なのに --with-jemalloc を指定するとうまくビルドできないという問題があったようです。 [ruby-core:79368] [Bug #13175]

hsbt: r57491 2017-02-01 18:12:53 +0900

標準添付ライブラリ csv に gemspec ファイルを追加しています。 csv も default gem 化の方針のようですね。 [ruby-core:79377] [Feature #13177]
また tool/rbinstall.rb で lib/ の直下に .gemspec ファイルがあるとうまくインストールできなかった問題に対応しています。なるほど csv は lib/csv.rb だから lib/csv.gemspec になっちゃいますね…。 [ruby-core:79377] [Feature #13177]