ruby-trunk-changes r60013 - r60019

今日は openssl の更新や Time.at に nano second の精度で Time オブジェクトを作るための引数の追加などがありました。

rhe: r60013 2017-09-25 01:26:22 +0900

拡張ライブラリ openssl を upstream からマージしています。 https://github.com/ruby/openssl/compare/v2.1.0.beta1...e72d960db262 callback のロック機構の reentrant 対応などがありました。

svn: r60014 2017-09-25 01:26:23 +0900

version.h の日付更新。

yui-knk: r60015 2017-09-25 09:09:44 +0900

r59990 のぼっち演算子(&.)の branch coverage 対応で、make test-all が coverage つきで実行された時にコンパイルされる命令列が変化するために ISeq のテストが失敗するようになってしまったようなので Coverage.running? でチェックして問題のテストメソッド定義をしないようにしています。

sonots: r60016 2017-09-25 15:05:52 +0900

ThreadGroup#enclose の rdoc 用コメントで Thread::new のように "::" でクラスメソッドを呼ぶ記法が使われていたので Thread.new のように "." を使う記法に修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1700

naruse: r60017 2017-09-25 15:20:10 +0900

Time.at に第2引数の精度を指定する第3引数を受け付けるようにして、nano second の精度で Time オブジェクトを生成できるようにしてます。 [ruby-core:82864] [Feature #13919]

nobu: r60018 2017-09-25 15:31:38 +0900

libruby.so の suffix につけるバージョン番号を major.minor にしていたのを RUBY_API_VERSION を使うようにしています。 r56905 の再修正みたいです。なんか修正したかったのは同じ現象のような気もするけど。 [ruby-dev:50262] [Bug #13931]

naruse: r60019 2017-09-25 17:19:10 +0900

Fixnum の乗算のオーバーフローチェック MUL_OVERFLOW_FIXNUM_P() で LLP64 の環境のために SIGNED_VALUE 型の変数を long に変更しています。 [ruby-core:82077] [Bug #13748]