今日は標準添付ライブラリ net/http にリトライ回数を指定する max_retries オプションが追加される変更や、Complex#finite?, #infinite? のオーバーフロー対策などがありました。
k0kubun: r60032 2017-09-26 20:50:07 +0900
標準添付ライブラリ erb で ERB::Compiler::PercentLine#empty? というメソッドは呼ばれるケースがなかったみたいなのでメソッド定義自体を削除しています。
nobu: r60033 2017-09-26 21:21:51 +0900
テストで eval 内でだけ参照されているため未使用の警告が出るローカル変数の警告避けで自己代入してたのを、ダミーの assertion を追加することで無理矢理参照して警告除去するように変更しています。assertion のメッセージに警告避けのためだとか書いてたほうが将来見た時に由来がわかりやすくて良さそう。
nobu: r60034 2017-09-26 22:40:14 +0900
parser_yylex() のリファクタリング。 '(' のトークンを判定する時の条件判定を整理して分岐を減らしています。
naruse: r60035 2017-09-26 23:00:25 +0900
標準添付ライブラリ net/http で Net::HTTP のオプションに max_retries を追加してソケットからの読み込みのタイムアウトなどの時のリトライ回数の上限をつけられるようにしています。デフォルトは1回。気がついてなかったけどリトライって1回だけだったんですね。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1654 [ruby-core:67206] [Feature #10674]
nobu: r60036 2017-09-27 08:28:06 +0900
doc/extension.ja.rdoc で Appendix を参照しているところのファイル名が .ja なしのほうだったので .ja.rdoc のほうに修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1706
nobu: r60037 2017-09-27 08:28:07 +0900
doc/extension(.ja).rdoc で rb_data_type_t の定義に typedef の部分も追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1707
nobu: r60038 2017-09-27 10:01:26 +0900
Complex#infinite? が nil または +1, -1 を返すようになっていましたが、Complex の場合は abs の結果に対して判定するため -1 を返すことはないので実装および rdoc のドキュメントも修正しています。
svn: r60039 2017-09-27 10:01:27 +0900
version.h の日付更新。
nobu: r60040 2017-09-27 11:38:51 +0900
Complex#finite? の実装でも nucomp_abs() してから判定してましたが、オーバーフローの可能性を考えて real/imag のそれぞれをみて判定するようにしています。
nobu: r60041 2017-09-27 11:55:03 +0900
Complet#infinite? の実装もあらためて abs を使わずに real/imag 部を直に判定する実装に書き換えています。
nobu: r60042 2017-09-27 14:08:53 +0900
拡張ライブラリの etc, dbm, sdbm, stringio, syslog, zlib などでインデントの修正のみ。
nobu: r60043 2017-09-27 14:27:06 +0900
拡張ライブラリ objspace で switch 文の中の case 文のためのマクロ CASE_TYPE() などで return しているので不要な break 文を消しています。多分 fallthrough の警告が出るのを防ぐためとかだったのかも。
nobu: r60044 2017-09-27 14:27:07 +0900
ext/pty/pty.c で device file のファイル名の定数を作るところで HEX1() というマクロを使って 16個のファイル名をまとめて定義できるようにしています。
duerst: r60045 2017-09-27 16:47:13 +0900
Array#bsearch の rdoc 用コメントの英文法の修正。
