ruby-trunk-changes r60206 - r60215

今日は先日の webrickTLS で使った時の不具合修正の再修正、a < x < b のような比較演算子が連続した式の警告出力の追加、インデント除去つきヒアドキュメントのインデント判定の不具合修正などがありました。

nobu: r60206 2017-10-18 22:08:53 +0900

parse.y の比較演算子のルールを、比較演算子トークンをまとめて relop というノードにすることで 1つのルールにまとめるリファクタリング

nobu: r60207 2017-10-18 22:08:53 +0900

比較演算子が a < x < b のように連続している式に警告を出すようにしています。

normal: r60208 2017-10-19 06:45:34 +0900

r60172 以降の WEBrickTLS を使った時に accept が block する可能性がある不具合修正の再修正。 まず accept_nonblock でなく accept を利用するように戻しています。 [Bug #14013] [Bug #14005]

svn: r60209 2017-10-19 06:45:35 +0900

version.h の日付更新。

normal: r60210 2017-10-19 08:23:33 +0900

r60208 の続きで r60172 の再修正。 タイムアウトの設定を OpenSSL::SSL::SSLSocket#accept の部分だけにかけるように修正しています。

normal: r60211 2017-10-19 08:34:02 +0900

r60208 と r60210 のさらに続き。 Thread の ブロック内で return してしまっていたので Thread.exit で終了させるようにしています。

nobu: r60212 2017-10-19 13:25:30 +0900

拡張ライブラリ ripper の Ripper::Lexer の <<~ によるインデント除去つきヒアドキュメントのコールバックでインデント部分の引数が正しく渡されないことがある不具合を修正しています。 [ruby-core:83343] [Bug #14027]

nobu: r60213 2017-10-19 14:10:38 +0900

同じくインデント除去つきヒアドキュメントで、行頭に # があった時にインデントの深さの判定には使われないようになっていたのに、2.4 以降では使われてしまっていた不具合があったのを修正しています。 [ruby-core:83368] [Bug #14032]
# は無視されるのか、知らなかった…。

nobu: r60214 2017-10-19 19:58:08 +0900

Complex と Rational が常に freeze された状態になるようにしています。 おお、まだされてなかったのか。 [ruby-core:83167] [Feature #13983]

nobu: r60215 2017-10-19 20:24:03 +0900

Process.setproctitle で $0 に NUL 文字を含む文字列をセットしようとしたら例外が発生するようにしています。また NUL 文字で終端していない文字列でも扱えるようにしています。 [ruby-core:82425] [Bug #13829]