ruby-trunk-changes r63979 - r63986

今日は Solaris 上での Dir.glob の不具合修正や Exception#full_message の例外メッセージの typo 修正などがありました。

naruse: r63979 2018-07-16 23:43:38 +0900

Time のうるう秒についてのテストで 2100/01/01 の UNIX time をチェックしてるところがありましたが、2100 までにあといくつうるう秒があるかは不明なので将来の失敗を防ぐために assert_equal で厳密にチェックしてたのを assert_not_equal でとにかくなにかしらうるう秒の影響があることをチェックするようにしています。

kazu: r63980 2018-07-17 00:06:14 +0900

NameError.new の rdoc 用コメントにキーワード引数 receiver についての記述を追加しています。

svn: r63981 2018-07-17 00:06:15 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r63982 2018-07-17 09:47:19 +0900

dir.c の do_stat(), do_lstat() に path からオフセットをかけるサイズを引数として追加しています。 glob_helper() から do_lstat() を呼ぶ時に DT_UNKNOWN がない環境で不具合があったそうです。具体的には Solaris らしい。

nobu: r63983 2018-07-17 10:00:05 +0900

ruby-runner.c で execv(3) に失敗した時に perror(3) でエラー番号に対応したメッセージと実行しようとした ruby のパスを出力するようにしています。

nobu: r63984 2018-07-17 10:22:32 +0900

例外のスタックトレースつきメッセージを得る Exception#full_message のキーワード引数 order に渡されたのが :top でも :bottom でもなかった時の例外メッセージで誤って :down と書かれてたので修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1916

nobu: r63985 2018-07-17 10:26:22 +0900

Exception#full_message のテストに、不正な :order オプションを渡した時のチェックを追加しています。

hsbt: r63986 2018-07-17 20:39:16 +0900

default gem 化した標準添付ライブラリを upstream のリポジトリと同期する tool/sync_default_gems.rb で最も標準的な手順で同期できるものを sync_lib というメソッドに切り出すリファクタリング