ruby-trunk-changes r65239 - r65272

今日は addr2line.c の DWARF のバージョンチェック追加、Travis-CI と AppVeyor のテストの安定化などがありました。

k0kubun: r65239 2018-10-20 21:08:48 +0900

NEWS ファイルの MJIT の状況について 2.6.0-preview1 の時点からの進捗に基いて記述を変更しています。

hsbt: r65240 2018-10-20 21:17:18 +0900

NEWS ファイルに default gem 化した標準添付ライブラリについて追記しています。

suke: r65241 2018-10-20 21:21:30 +0900

win32ole のテストで r65189 の続きで ADODB.Connection のかわりに System Monitor Control をテストのために利用するようにしています。

kazu: r65242 2018-10-20 21:28:45 +0900

r65214 の drb の変更を revert しています。けどこれは間違いだったみたいで後で revert (つまり再適用)されています。

kazu: r65243 2018-10-20 21:28:52 +0900

標準添付ライブラリ drb の DRb::ExtServManager#invoke_thread でイベントを受け付ける @queue から nil が pop された時に例外にせずに Thread を停止させるようにしています。

nobu: r65244 2018-10-20 21:48:07 +0900

misc/lldb_cruby.py の lldb_rp/lldb_inspect で T_RATIONAL 型のオブジェクトに対応するようにしています。

stomar: r65245 2018-10-20 22:02:02 +0900

NEWS ファイルの typo 修正。

kazu: r65246 2018-10-20 22:14:00 +0900

r65242 を revert してつまり r65214 を再適用しています。revert がコミットミスだったとのこと。

kazu: r65247 2018-10-20 22:14:02 +0900

標準添付ライブラリ drb のテストでスクリプトのトップレベル(正確には class の中ですが)で DRbServer を起動してしまっていたのをインスタンス毎に起動して、テスト毎に毎回後始末をするように修正しています。

suke: r65248 2018-10-20 22:16:25 +0900

win32ole のテストで未使用の変数の警告除去。

ko1: r65249 2018-10-20 23:07:59 +0900

configure に追加された --disable-mjit-support と同様のものを win32/configure.bat でも対応するようにしています。mswin 環境のため。

suke: r65250 2018-10-20 23:34:30 +0900

win32ole のテストで ADODB.Connection が利用可能かチェックするメソッドを test/win32ole/available_ole.rb に切り出すリファクタリング

kazu: r65251 2018-10-21 00:00:00 +0900

NEWS ファイルの文法の修正。

svn: r65252 2018-10-21 00:00:01 +0900

version.h の日付更新。

kazu: r65253 2018-10-21 00:00:02 +0900

NEWS ファイルの Coverage.start の記述の typo 修正。

nobu: r65254 2018-10-21 02:19:37 +0900

lldb_cruby.py の lldb_rp/lldb_inspect で T_COMPLEX 型のオブジェクトへの対応を追加しています。

k0kubun: r65255 2018-10-21 08:58:02 +0900

appveyor.yml で mingw の環境で make test-all を -j オプションありとなしに分離して実行するようにして、win32ole のテスト全体を -j オプションなしのほうで実行するようにしています。

naruse: r65256 2018-10-21 09:07:53 +0900

addr2line.c で DWARF フォーマットの解析でヘッダの情報を構造体にまとめて持つようにして、バージョンがサポート外のものの時には利用しないようにしています。あれ既に不一致があったら fallback するようにしてませんでしたっけ。あの後対応バージョンを増やした時になくなったのかも。

naruse: r65257 2018-10-21 09:08:02 +0900

r65256 の続きだと思いますが addr2line.c の DWARF 解析で .debug_info セクションが未対応のバージョンだった場合に完全にあきらめるんじゃなくて symtab のほうに fallback するようにしています。

k0kubun: r65258 2018-10-21 09:18:32 +0900

.travis.yml で macos でのテストのデバッグのため -j をはずして -v を指定して test-all を実行するようにしています。

k0kubun: r65259 2018-10-21 09:31:46 +0900

r65255 の再修正。 AppVeyor で win32ole のテストを -j なしで実行させるときの指定でテストのディレクトリ指定が間違っていたようなので修正しています。

k0kubun: r65260 2018-10-21 10:25:20 +0900

r65258 の続きで .travis.yml の macos のテストのデバッグのためにつけたオプションのうち -v は削っています。また --job-status=normal も --job-status=replace に変更しています。

k0kubun: r65261 2018-10-21 10:27:43 +0900

.travis.yml で ruby 2.3 で rubyspec を実行させるテストでも -j オプションをやめて -fs を指定するようにしています。おそらくこれもデバッグのため。

k0kubun: r65262 2018-10-21 11:18:39 +0900

r65255 および r65259 の再修正で r65259 で win32ole のテストのディレクトリの指定に環境変数 %APPVEYOR_BUILD_FOLDER% の展開を使うようにしていましたが、エスケープがうまくいかないかなにかで、直接 ../test/win32ole と相対パス決め打ちで書くようにしています。

k0kubun: r65263 2018-10-21 11:28:43 +0900

Travis-CI の macOS 上で OpenSSL 1.1.1 を使っている時に拡張ライブラリ openssl のテストにうまく通らないものがあるそうなので、環境変数などを確認して Travis-CI 上では実行しないよう skip させています。

ko1: r65264 2018-10-21 11:38:26 +0900

configure 時に --disable-mjit-support を指定してビルドした rubyコマンドラインオプションの --jit-xxx が指定された時の警告メッセージを MJIT is disabled から MJIT support is disabled に変更しています。

nobu: r65265 2018-10-21 12:38:52 +0900

r65263 の再修正。Travis-CI 上で実行除外したいテストの指定を test/excludes/_travis/*.rb に切り出しています。

svn: r65266 2018-10-21 12:38:53 +0900

r65265 の新規追加ファイルの svn property 設定。

nobu: r65267 2018-10-21 12:42:46 +0900

r65265 のさらに再修正。--excludes オプションに渡す引数の変数展開をクオートしておいて $(TESTDIR) に空白が入ってもいいようにしています。

nobu: r65268 2018-10-21 12:52:20 +0900

さらに r65267 の追加修正。 --excludes オプションは TEST_ALL_TESTOPTS 変数への設定になるようにクオート位置を修正しています。

aycabta: r65269 2018-10-21 15:42:53 +0900

doc/regexp.rdoc に正規表現内のかっこで (?i:...) とか (?-i:...) のような記法でそのかっこの中だけ正規表現のオプション(i, m, x, o など)を変更できるという機能の説明で、"-" でオフにする時のサンプルがなかったので追加しています。 また単に (?i) などを途中に入れることで正規表現の途中でオプションの値を反転できるという機能についても追記しています。えー、これ知らなかった!! [ruby-core:68056] [Misc #10836]

aycabta: r65270 2018-10-21 16:04:20 +0900

標準添付ライブラリ mutex_m の rdoc 用コメントに Mutex_m を include したクラスでは initialize で super するのを忘れないようにという注意を追記しています。 [ruby-core:81376] [Bug #13598]

aycabta: r65271 2018-10-21 16:15:44 +0900

Object#then、Object#yield_self の rdoc 用コメントにメソッドチェーンする使用例と、ブロックを渡さずに呼ばれた時の挙動についてサンプルを追加しています。

naruse: r65272 2018-10-21 19:46:56 +0900

r65256 で切り出した addr2line.c の構造体 struct LineNumberProgramHeader の line_base メンバーの型を uint8_t から int8_t に変更しています。