ruby-trunk-changes r66299 - r66308

今日は net/ptorocol で timeout 時に使う例外が対象の IO(socket) の情報を表示するようになる機能追加や Unicode 11.0.0 の Georgian の文字の対応などがありました。

k0kubun: r66299 2018-12-09 21:35:13 +0900

r66286 の rdoc の更新で rdoc のテストで bundler の添付の影響による修正 r65613 が巻き戻ってたので再度適用しています。

duerst: r66300 2018-12-10 08:14:29 +0900

Unicode 11.0.0 の Georgian の大文字小文字に関する対応の修正。なにやら Georgian には大文字と小文字の対応が特殊なものが存在している(大文字相当の文字があるが対応する小文字がない?)そうで、enc/unicode.c の casemap にその例外処理を追加しています。 [ruby-core:87465] [Feature #14839]

nobu: r66301 2018-12-10 09:05:43 +0900

tool/mkconfig.rb で require "fileutils" していましたが、これは不要ということで削除しています。 pull request の報告の内容はちょっとよくわからなかったですが、確かに fileutils は不要みたいですね。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2045

svn: r66302 2018-12-10 09:05:44 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r66303 2018-12-10 10:57:48 +0900

man/ ディレクトリ内のドキュメントの .Dd マクロの日付を最終更新日になるように更新しています。

nobu: r66304 2018-12-10 10:58:27 +0900

tool/vcs.rb の VCS.detect でリポジトリの working copy の判定をするのに先にひとつの種類で root directory まで親を辿って判定してたのを、さきに全種類(git か svn かですが)の判定をしてどっちにもあてはまらなかったら親ディレクトリに辿るように探索の順序を変更しています。

nobu: r66305 2018-12-10 10:58:28 +0900

tool/vcs.rb の VCS.detect にキーワード引数 uplevel_limit を追加して親ディレクトリを辿る数に制限できるようにしています。そしてデフォルトが 0 なので実質親ディレクトリを辿るのをやめるようになっています。

nobu: r66306 2018-12-10 11:01:21 +0900

hash.c の小さめの Hash の array hash 実装の時に使われる関数 linear_update() で bin を RHASH_ARRAY_MAX_BOUND で初期化するようにしています。 gcc 4.8 での(誤った)警告抑制のためみたいです。 [ruby-core:89780] [Bug #15299]

nobu: r66307 2018-12-10 11:58:01 +0900

win32/Makefile.sub に mjit_config.h から Makefile.sub への依存関係を追加。configure しなおすようにしているようです。

usa: r66308 2018-12-10 16:11:18 +0900

net/http などの net/xxx 系標準添付ライブラリが利用する net/protocol で定義している ReadTimeout と WriteTimeout という例外クラスで原因となった IO オブジェクト(主に socket)を initialize で渡せるようにして、例外メッセージにその IO オブジェクトの inspect 結果を埋め込むようにしています。これは便利そう。 [ruby-core:87440] [Feature #14832]