ruby-trunk-changes 2019-10-15

今日は irb の循環参照のあるオブジェクトの表示の不具合修正や rubygems のバージョン更新などがありました。

[c3a6260302] Masatoshi SEKI 2019-10-14 13:56:37 UTC

8488d5b5b6cc9205e8e0641c514f1f2e38bf7d1e で drb で MonitorMixin を利用するようになってたのに require "monitor" が抜けてたので追加しています。

[978276a7d9] Jeremy Evans 2019-10-15 00:43:11 UTC

File.readable?、File.writable?、File.readable_real?、File.writable_real?、File.executable?、File.rxecutable_real? というったメソッドの rdoc 用コメントに OS のセキュリティ機能によっては誤った真偽値が返される可能性があると追記しています。 たとえば ファイルシステムが read-only で mount されている時に writable? が真(permission 的には書き込み操作の権限はある)でも実際には書き込めない、というようなことを言ってるようです。 [ruby-core:93764] [Bug #16002]

[ddd42d8ebd] git 2019-10-15 00:55:44 UTC

version.h の日付更新

[96617ad1d5] Ary Borenszweig 2019-10-15 04:25:05 UTC

irb再帰的に自分自身を要素に含む Array や Hash の表示で無限再帰に陥ってしまうという不具合を修正。 あれ、pretty print してるだけじゃないんだっけ? と思いましたが今は色付けするようになったために独自に表示を実装してるんですね。同じオブジェクトが循環しているのを検出する機能を追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2555 [ruby-core:95318] [Bug #16250]

[c800967acd] Takashi Kokubun 2019-10-15 04:58:13 UTC

96617ad1d57a13e9a282fb663ea73e4801519389 の続きで irb でオブジェクトを表示する時に循環参照を検出するために持ち回る Hash の引数をキーワード引数に変更し、共通のチェック処理をメソッドに切り出しています。 [ruby-core:95318] [Bug #16250]

[b7079e5384] Kazuhiro NISHIYAMA 2019-10-15 09:50:46 UTC

Thread と Process.spawn や Kernel#system を一緒に使うテストで Thread が sleep に入ったことを確実にしてタイミングによって稀にエラーになるのを避けるため Queue を使って子 Thread と協調するようにしています。 [ruby-core:69304] [Bug #11166]

[f94202fcc2] Nobuyoshi Nakada 2019-10-15 00:54:23 UTC

978276a7d9249535f855088f866551b6557f321f および 96617ad1d57a13e9a282fb663ea73e4801519389 のさらに続きで irb でオブジェクトの表示をする時の循環参照検出のための Hash を Hash#compare_by_identity で同値性チェックするようにして Object#object_id の呼び出しを不要にしています。 [ruby-core:95318] [Bug #16250]

[d2982bea67] Kazuhiro NISHIYAMA 2019-10-15 11:18:06 UTC

doc/contributing.rdoc の余分なコンマを削除。

[51a31b86e9] Hiroshi SHIBATA 2019-10-15 11:21:09 UTC

rubygems のテストでテスト用に作る gemspec で要求する rubygems のバージョンを本体の次の変更に先立って 3.1.0.pre2 に更新しています。

[e0e93a199d] Hiroshi SHIBATA 2019-10-15 11:15:28 UTC

rubygems のバージョンを 3.1.0.pre2 に更新しています。