ruby-trunk-changes 2020-01-01

今日は Set#& の最適化や MinGW 向け GitHub Actions の導入後の調整などの他、rubyリポジトリのブランチから trunk を消したのに対応する変更などがありました。

[4ce28b58cb] Oleg Zubchenko 2018-11-03 12:27:10 UTC

標準添付ライブラリ set の Set#& で引数も Set の時にサイズの大きさを比較して小さいほうを each でイテレートするようにちょっとした最適化パスを追加しています。

[e082f41611] Kenta Murata 2019-12-31 13:48:23 UTC

T_BIGNUM のオブジェクトで struct RVALUE 内に値を埋め込んでいる時の flag チェックを BIGNUM_EMBED_P() という inline 関数を定義してこれを使うようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2802

[337ba56aff] Yusuke Endoh 2019-12-29 00:01:00 UTC

標準添付ライブラリ reline の Reline::ANSI.get_screen_size で IO#winsize が正常な値を返さなかったら環境変数 LINES と COLUMNS を参照する実装に fallback するようにしています。またそれもだめだったら [24, 80] というのをデフォルトの値として返すようにしています。

[a118bb805f] Ben 2019-12-27 18:17:02 UTC

test/irb/test_ruby_lex.rb を追加して irb に含まれている RubyLex のテストを追加しています。

[9deb942715] aycabta 2019-12-31 14:31:51 UTC

a118bb805f022a915a4b075ddd9dd49c04e68591 で追加された test/irb/test_ruby_lex.rb に require "openstruct" を追加しています。 ostruct じゃなかったっけ? と思いましたが後で修正されてました。

[1a1862236d] Kazuhiro NISHIYAMA 2019-12-31 15:02:01 UTC

README.md および README.ja.md の GitHub Actions のバッジに MinGW のぶんを追加。ついでに記法をちょっと変更しています。

[287bfb69d2] git 2019-12-31 15:02:24 UTC

version.h の日付更新

[66e6055c11] aycabta 2019-12-31 16:37:38 UTC

というわけで 9deb9427154587549661bd8f51cbf382c1658111 で追加した require "openstruct" を require "ostruct" に修正しています。

[049292e302] aycabta 2019-12-31 17:04:41 UTC

さらに a118bb805f022a915a4b075ddd9dd49c04e68591 で追加された test/irb/test_ruby_lex.rb に require "irb/ruby-lex" も漏れてたので追加しています。

[139f0d90d9] Takashi Kokubun 2019-12-31 17:34:29 UTC

139f0d90d98441ac54c6385acaf6d39eb61de63e で GitHub Actions の MinGW ビルドでチェックアウト処理を独自のコマンドに書き変えたのを pull request 向けのビルド時には公式のアクションを利用するようにしています。コメントによると pull request のブランチを取得するために環境変数を伝播させるのが難しかったためとのこと。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2804

[860753eabb] MSP-Greg 2019-12-31 17:35:43 UTC

MinGW 向け GitHub Actions の make test-all の実行時のオプションから一部テストを除外してたものを消しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2803

[52c228604b] Takashi Kokubun 2019-12-31 17:37:03 UTC

.github/workflows/mingw.yml のリポジトリのチェックアウトに独自にコマンドを直書きしているところのコメントを修正。

[74cb414885] Takashi Kokubun 2019-12-31 18:24:00 UTC

.github/workflows/mingw.yml でテスト実行する順番を test-all、test-spec に修正(逆になってた)。

[e1c363f847] Sutou Kouhei 2019-12-30 17:22:00 UTC

bundler のテストで利用する gem パッケージから ruby2_keywords.gem のものを追加しています。

[a6864f6d2f] Hiroshi SHIBATA 2019-12-31 22:42:42 UTC

racc2y および y2racc というコマンドを bin/ と libexec/ から削除しています。 [ruby-core:93516] [Feature #15982]

[69731b248f] Hiroshi SHIBATA 2019-12-31 22:53:27 UTC

racc の gemspec ファイルからも spec.executables と spec.files から racc2y と y2racc を削除しています。

[47c84c74d4] Takashi Kokubun 2019-12-31 23:27:40 UTC

.github/workflows/mingw.yml に前のテストのステップが失敗しても make test-all と make test-spec を実行させるようにする記述があったのを削っています。他の環境のテストに合わせるため。

[ab9f56b615] Takashi Kokubun 2019-12-31 23:58:06 UTC

appveyor.yml でもビルドが失敗から成功に戻った時の通知を抑制するようにしています。

[eca964c24e] Takashi Kokubun 2020-01-01 05:26:39 UTC

.github/workflows/cygwin.yml にもプラグイン k0kubun/action-slack を使った Slack 通知を追加して、他の環境の Slack 通知のメッセージもフォーマットをそろえるように調整しています。

[8c9450e7b8] Takashi Kokubun 2020-01-01 06:03:07 UTC

GitHub Actions および AppVeyor の設定から trunk を除外するために master を明示したりしていたところを削っています。

[afd3f64f8c] Takashi Kokubun 2020-01-01 06:06:18 UTC

ドキュメント類や tool/redmine-backporter.rb から Redmine の /projects/ruby-trunk の URL を参照していたところを /projects/ruby-master に変更しています。あーここも変わるのか。