ruby-trunk-changes 2020-04-12

今日は右代入の左辺値に式を書けるようにする変更や --help でヘルプメッセージを表示する時に pager コマンドを起動するようにした変更などがありました。

[022c7bbea9] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 15:07:57 UTC

1b2d351b216661e03d497dfdce216e0d51474664 で追加した => による右代入で左辺値(つまり通常の代入での右辺値)のノードを primary から arg_value に変更。 value_expr() を通して文を渡した時に値が取り出せるようにした?

[a01bda5949] git 2020-04-11 15:19:58 UTC

version.h の日付更新

[5c27681813] Takashi Kokubun 2020-04-12 03:45:22 UTC

super による親クラスメソッド呼び出し時に refinements で上書きされたメソッドでメソッドキャッシュによる fastpath を無効にするような変更ですが、コミットログをみるとこの変更前はそもそも super で fastpath が常に有効になってなかったみたいで、この変更による普通の super も高速化しているみたいです。さらにこれで MJIT による invokeauper の inline 化もできるようになるとのこと。 #3021

[f22c4ff359] Nobuyoshi Nakada 2020-02-04 00:47:58 UTC

コマンドラインオプション --help でヘルプメッセージを表示する時に出力先が端末だったら環境変数 RUBY_PAGER または PAGER で指定されたコマンドを使って出力を表示させるようにしています。 [ruby-core:97688] [Feature #16754]

[e6551d835f] Nobuyoshi Nakada 2020-02-04 02:28:20 UTC

f22c4ff359498ab342e4b6d6feb21af6004ee270 の --help での pager 起動に直接 fork して子プロセスで exec で pager コマンド起動してたので、fork が使えない環境もサポートするため rb_io_popen() を使ってコマンド起動するようにしています。 [ruby-core:97688] [Feature #16754]

[3825662d77] Nobuyoshi Nakada 2020-04-12 03:56:17 UTC

f22c4ff359498ab342e4b6d6feb21af6004ee270 の --help での pager 起動時に環境変数 LESS が未定義だったら -R をセットしておくようにしています。 [ruby-core:97688] [Feature #16754]

[cc68d2fbd0] Nobuyoshi Nakada 2020-03-27 14:18:42 UTC

f22c4ff359498ab342e4b6d6feb21af6004ee270 の --help での pager 起動のついでにヘルプメッセージのセクションヘッダなどを強調して表示するようにエスケープシーケンスを入れるようにしています。 [ruby-core:97688] [Feature #16754]

[a07cbacd23] Nobuyoshi Nakada 2020-04-12 04:00:27 UTC

コマンドラインオプション --help のメッセージの出力で環境変数 COLUMNS の値を基準にして折り返しの計算をするようにしています。 [ruby-core:97688] [Feature #16754]