ruby-trunk-changes 2020-07-05

今日は Range#minmax の不具合修正などがありました。

[9fc564cfef] Nobuyoshi Nakada 2020-07-04 10:38:27 UTC

7a5da7d55d40e431e561ab2c891b7cab155e74db で .gitignore から ".*-*" を削った影響でほかにも .ruby-version も無視したかったので追加しています。

[bf1a6771f3] Sam Bostock 2020-07-04 02:56:07 UTC

d5c60214c45bafc1cf2a516f852394986f9c84bb で Range#minmax に独自の実装を追加して最適化した時に、要素が数値ではなかった時の挙動に問題があったので修正しています。 C の実装を直接呼んでいたのをメソッド呼び出しを使うようにしています。 [Bug #17012] [Bug #17014]

[c4bdb6428e] git 2020-07-04 17:02:44 UTC

version.h の日付更新

[c146362555] Jeremy Evans 2020-07-04 17:12:02 UTC

bf1a6771f305ea286a3ae575676924551c03e857 でメソッド呼び出しの都度 rb_intern() を呼んでたのを static 変数を参照するようにしています。 [Bug #17012] [Bug #17014]

[e4f7eee009] Takashi Kokubun 2020-07-04 22:37:20 UTC

a69dd699ee630dd1086627dbca15a218a8538b6f の MJIT でのインスタンス変数へアクセスする命令のコンパイル時に inline cache を利用する変更でインスタンス変数テーブルが struct RVALUE に埋め込みかどうかがコード生成時の期待と実行時の flags の ROBJECT_EMBED ビットフラグでの判定とで一致してるかを確認する条件を追加しています。SEGV する可能性があったようです。

[95f5fd9a55] Koichi Sasada 2020-07-05 01:43:08 UTC

組み込みメソッドの ruby 実装から C のコードを呼び出す機能の一部 Primitive.cinit! が 74e1bca79d703f2658ac9cfa6d990e7e77c59757 の変更に追随していなかったのを修正。

[04c704c5c9] Nobuyoshi Nakada 2020-07-05 08:12:20 UTC

coroutine/arm32/Context.S と coroutine/arm64/Context.S の行末の空白を除去。

[41168f69fb] Nobuyoshi Nakada 2020-07-05 08:27:12 UTC

Coroutine 実装 coroutine/arm32/Context.S、coroutine/arm64/Context.S、coroutine/ppc64le/Context.S で coroutine_transfer というシンボル名に SYMBOL_PREFIX という(これもマクロかな) export 用の prefix を追加するようにしているようです。

[358f91bf6f] Nobuyoshi Nakada 2020-07-05 09:59:06 UTC

gems/bundled_gems に空行や先頭に # のある行(コメント)をスキップして無視することができるようにしています。

[12b377a96c] Nobuyoshi Nakada 2020-07-05 10:00:46 UTC

bundled gem の minitest と test-unit のバージョンをそれぞれ 5.14.1 と 3.3.6 に更新しています。

[4ea57c2a39] Nobuyoshi Nakada 2020-07-05 10:15:03 UTC

358f91bf6f9999ba4683f702bc47483789bd4e7e の gems/bundled_gems のコメント行対応の defs/gmake.mk の対応で Makefile 内での "#" にエスケープが必要だったのでバックスラッシュを追加しています。