ruby-trunk-changes 2021-01-17

今日は拡張ライブラリ ripper の不具合修正や Struct に keyword_init を指定せずに作ったクラスのインスタンス作成時にキーワード引数を使った時の警告の追加などがありました。

[f2767cf091] Sutou Kouhei 2021-01-16 21:07:54 UTC

sample/rss/ の配下のサンプルスクリプトを削除しています。 rss の upstream リポジトリに移動するとのこと。

[a4a6cb036e] Sutou Kouhei 2021-01-16 21:08:21 UTC

sample/testunit/ 配下のサンプルスクリプトを削除しています。 testunit のサンプルなんてあったんだ……。

[fd42d334cf] git 2021-01-16 21:09:01 UTC

version.h の日付更新

[19902e2e0a] Hiroshi SHIBATA 2021-01-16 23:14:00 UTC

doc/maintainers.rdoc の net/smtp のメンテナがいなかったのを tmtm さんにしています。

[905f58dc87] Nobuyoshi Nakada 2021-01-17 02:48:25 UTC

標準添付ライブラリ fileutils の gemspec ファイルの required_ruby_version を 2.5.0 以降に変更しています。

[562b97e2f0] Nobuyoshi Nakada 2021-01-17 02:52:03 UTC

標準添付ライブラリ fileutils で 2.4 以前のバージョンのサポートを削ったために不要になった古い ruby 向けの対応コードを削除しています。

[b84b253a69] manga_osyo 2021-01-16 19:41:01 UTC

拡張ライブラリ ripper の Ripper::Lexer#parse で Ripper#parse から戻った後の @stack が空でなかったら pop しておくようにしています。ヒアドキュメントの閉じトークンがみつからなかった時に期待したトークンが得られないことがあった? のを修正しているようです。

[2bd8098c6d] Nobuyoshi Nakada 2021-01-17 09:07:33 UTC

vm_insnhelper.c の vm_sendish() の変数の明示的な初期化の追加。コンパイラによる警告抑制のようです。

[e033c9d7db] Nobuyoshi Nakada 2021-01-17 09:28:20 UTC

random.c に macOS の時に #include <AvailabilityMacros.h> を追加しています。

[8d099aa040] Takashi Kokubun 2021-01-17 09:35:54 UTC

Struct.new で作った Class のインスタンスを作る時にキーワード引数のみで値を指定すると、1つの Hash として扱かわれるので警告を出力するようにしています。ただし Struct.new に keyword_init: true を指定して作った Class の場合は Hash としてではなくキーワード引数に対応する名前の attr に格納されて警告も出力されないし、逆に keyword_init: false を明示的に指定した時も警告は抑制されるようです。 [ruby-core:98014] [Feature #16806]

[54c91185c9] David CARLIER 2021-01-16 12:47:33 UTC

random.c で fill_random_bytes_urandom() の実装として getentropy(2) というシステムコールが使えたら使うようにしています。これは最近の macOS で提供されるシステムコールみたいです。