ruby-trunk-changes 2021-04-05

今日は標準添付ライブラリ tmpdir の更新と bundled gems の rexml のバージョン更新がありました。そしてこれを含んだ各安定版のリリースがありました。

https://www.ruby-lang.org/en/news/2021/04/05/ruby-3-0-1-released/
https://www.ruby-lang.org/en/news/2021/04/05/ruby-2-7-3-released/
https://www.ruby-lang.org/en/news/2021/04/05/ruby-2-6-7-released/
https://www.ruby-lang.org/en/news/2021/04/05/ruby-2-5-9-released/

[bacb646169] aycabta 2021-04-03 17:50:33 UTC

irb の gemspec で development dependency に vterm.gem への依存関係を追加するのを環境変数に WITH_VTERM が設定されてる時だけにしています。こういうの gemspec じゃなくて Gemfile で書いたほうがいいんじゃないかなぁ。

[3cd3d25dde] Nobuyoshi Nakada 2021-04-04 12:52:50 UTC

vm_dump.c のレジスタ内容をダンプする時に __LP64__ マクロの有無によって snprintf(3) の指示子をかえるために preprocessor で分岐していたのを、"%.*" で精度も引数で与えることで統一的に実装するようにしています。

[52fb0a2932] Kenichi Kamiya 2021-03-24 14:14:10 UTC

IO#each_codepoint の rdoc 用コメントの call-seq に 43b95bafd57d04c8fb401d3a9b52aca3f5b4b0be で廃止されてた IO#codepoints のメソッドが残ってたのを削除しています。

[d30d1e648d] git 2021-04-05 02:48:02 UTC

version.h の日付更新

[4b92633043] Nobuyoshi Nakada 2021-04-05 03:17:44 UTC

ccb0b7ab7dd8667f9cd6d3d74483ffbc083d9c24 と同様に irb の組み込みコマンドのテストで 9e336f73fb7d37f3b09e360f8204828bbca51cd5 で追加されたテストメソッドでも IRB::Irb.new の前に IRB.conf[:VERBOSE] をセットしておくようにしています。

[2f992272f2] Yusuke Endoh 2021-04-05 12:07:19 UTC

gems/bundled_gems の rexml のバージョンを 3.2.5 に更新しています。

[4b6fa03a72] Nobuyoshi Nakada 2021-03-31 16:17:45 UTC

標準添付ライブラリ tmpdir の一時ディレクトリの名前の指定でパスのデリミタを消すようにしていたのをさらに強化して、いくつかの典型的な文字だけ残すように変更しています。

[a00d92326c] Hiroshi SHIBATA 2021-04-05 12:06:23 UTC

標準添付ライブラリ tmpdir のバージョンを 0.1.2 に更新しています。

[856a9701fd] Nobuyoshi Nakada 2021-04-05 12:20:51 UTC

4b6fa03a72b23fa03a8f37cbfdcad3f0251832cf の tmpdir の変更の影響で require のテストのためにマルチバイト文字を含む一時ディレクトリを作成していたところが名前が変わってしまって失敗していたのでテストの書きかたのほうを追随して修正しています。

[e0bd293855] Yusuke Endoh 2021-04-05 14:19:44 UTC

tool/format-release でリリース時のパッケージのチェックサムなどの情報をサイト用に整形する処理で 3.0 以降 tar.bz2 のパッケージがなくなったのでそれに対応する変更と、安定版の最初のリリース(x.y.0)の時にのみ必要な情報を他の安定版リリースの時に省くようにする修正。