ruby-trunk-changes 2021-12-13

今日はコマンドラインオプションに --dump=insns_without_opt の追加、Struct の setter メソッドの引数情報の修正のほか過去の変更についての NEWS のエントリ追記がありました。そろそろリリースに向けての整理ですね。

[4d0cb1a54b] Koichi Sasada 2021-12-12 16:16:04 UTC

proc.c の rb_method_entry_min_max_arity() の関数名を rb_ を削って method_def_min_max_arity() に改名し、引数に rb_method_entry_t のかわりに rb_method_definition_t() を受け取るように変更。method_def_aritry() という wrapper 関数を導入して rb_method_entry_arity() および method_min_max_arity() からこれを呼ぶようにリファクタリングしています。

[6659253cc6] Koichi Sasada 2021-12-12 16:58:21 UTC

Struct の attribute の setter メソッドの UnboundMethod#parameters が :rest 引数だけという間違った結果を返していた不具合を修正しています。 4d0cb1a54ba5e8e053e6acc860fd1cb9ca5e1b19リファクタリング時に追加した method_def_aritry() という関数をここで使っています。 [ruby-core:106623] [Bug #18405]

[fdfb43b2b1] Koichi Sasada 2021-12-12 17:02:41 UTC

Struct の setter メソッドの Method#arity が返す値も 0 になってたのを修正しています。 [ruby-core:106623] [Bug #18405]

[5164c2b36f] Koichi Sasada 2021-12-12 17:11:05 UTC

Struct のテストで define_method でメソッド定義するために引数に Method と to_proc で Proc オブジェクト化したものを渡していたのを Module#instance_method で取り出した UnboundMethod を直接渡すように変更しています。

[84cd3964d9] git 2021-12-13 01:24:10 UTC

version.h の日付更新

[8613c0c675] Yusuke Endoh 2021-08-27 07:19:56 UTC

コマンドラインオプションに --dump=insns_without_opt というのを追加して、各種最適化をしないようにコンパイルオプション指定した時の ISeq をダンプさせるようにしています。

[a692a1597f] Yusuke Endoh 2021-12-10 08:21:37 UTC

8613c0c6758b8d560b2461bd540c815d28fcf844 の --insns_without_opt オプションの help メッセージ用テーブルのオプション名 typo 修正。

[54f0e63a8c] Nobuyoshi Nakada 2021-12-12 14:33:47 UTC

NODE のタイプから NODE_DASGN_CURR というのを削除しています。 YARV 以前の実装で使ってたというので 1.8 以前というかなり昔に使っていてもう不要になっていたものみたいです。 [ruby-core:106628] [Feature #18406]

[9ad34da47f] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 04:05:40 UTC

doc/extension.rdoc と doc/extension.ja.rdoc に RBOOL() というマクロの紹介を追記しています。 [ruby-core:79066] [Feature #13125]

[a6fb63d2a0] Yusuke Endoh 2021-12-13 04:49:39 UTC

NEWS の error_highlight の紹介のサンプルをもうちょっと実際にありそうなコードに変更しています。

[d463b407e6] Yusuke Endoh 2021-12-13 04:53:34 UTC

NEWS に拡張ライブラリ coverage が一時的に停止できるようになった機能追加について追記しています。 [ruby-core:105321] [Feature #18176]

[1da1d74730] Yusuke Endoh 2021-12-13 05:01:40 UTC

NEWS に一行メソッド定義の本体に式でない文も書けるようにした文法の拡張について追記しています。 [ruby-core:101475] [Feature #17398]

[0ee127e5bb] Koichi Sasada 2021-12-13 05:02:07 UTC

NEWS に TracePoint.allow_reenter メソッドの新規追加について追記しています。チケット参照のマークアップが不足してそう。 [Feature #15912]

[ff029f25ca] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 05:13:46 UTC

NEWS の Method/UnboundMethod の public? などのメソッド追加についてのエントリで単語の頭に "#" がついてるのがマークアップとして解釈されてしまうみたいなので Method#public? のように receiver 込みの表記を使うように変更しています。

[2c0de39287] Yusuke Endoh 2021-12-13 05:19:21 UTC

NEWS に --disable-gems は使うな、という help メッセージの変更について追記しています。 [ruby-core:102797] [Feature #17684]

[4ffb0bd641] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 05:19:31 UTC

NEWS に Time.new の in キーワード引数の追加について追記しています。 [ruby-core:101780] [Feature #17485]

[47a12c8888] Yusuke Endoh 2021-12-13 05:21:16 UTC

LEGAL に追加された標準添付ライブラリ error_highlight のライセンスについてのセクションを追加しています。

[c81d7d7c60] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 05:28:59 UTC

NEWS に Time#strftime のサポートする表記の仕様変更について追記しています。 [ruby-core:102103] [Feature #17544]

[914563ae87] Kentaro Goto 2021-12-13 05:57:28 UTC

NEWS に標準添付ライブラリ un.rb の httpd の起動時のメッセージ追加について追記しています。 [ruby-core:103698] [Feature #17847]

[93f0beca5e] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 10:10:09 UTC

AppVeyor の設定ファイル .appveyor.yml にドキュメントのファイルのみの変更時は skip する設定を追加しています。

[7ececae453] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 10:13:21 UTC

NEWS に securerandom から Random::Formatter の実装を random/formatter に分離したことについて追記しています。 [ruby-core:105395] [Feature #18190]

[6859d175ba] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 10:47:52 UTC

lib/.document でドキュメント化するライブラリを明示していたのをやめて lib/bundler/.document を置いて bundler のみドキュメント生成の対象外にするようにしています。

[dc490aced3] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 10:54:38 UTC

Random::Formatter モジュールの rdoc 用コメントを少し追加しています。

[446a11f2c1] Nobuyoshi Nakada 2021-12-13 10:56:11 UTC

Random.rand や Random#random_number の rdoc 用コメントに引数に Range を渡すケースの call-seq を追加しています。