ruby-trunk-changes 2021-12-28 - ruby trunk changes

今日は主に rubygems や bundler の更新コマンドの修正や Fixnum と Bignum という deprecated になっていたクラスの削除などがありました。

rubygems の update サブコマンドで rubygems 自身を更新する処理で rubygems-update という gem をダウンドードするのはインストールされていない時だけにするようにしています。

bundler のテストのヘルパーメソッドで gem のインストールのために bundle install を実行する時のコマンドラインオプションに --verbose を追加しています。

rubygems の自分自身の更新のために rubygems-update.gem をインストールしようとしても適切なバージョンがみつからなかった? 時にスルーしてエラーにしないようにしています。

bundler の bundle update --bundler コマンド実行で Gemfile.lock が更新されなくなるという不具合を修正しているようです。

version.h の日付更新

doc/NEWS-3.1.0.md の GitHub 上のファイルへのリンクを master 向けでなくリリース時の commit hash でのリンクに修正しています。

yjit.h で YJIT_SUPPORTED_P を 1 にする条件で _WIN64 だと無条件でサポート対象にしていましたが __x86_64__ のみを条件にするようにしています。

GitHub Actions のいろんなコンパイラオプションを試す workflow で -DUSE_RVARGC=1 を指定して Variable Width Allocation を有効にしたビルドを試すようにしています。

テストで YJIT が利用可能(有効化できる)環境かどうか判定する処理をヘルパーモジュールの JITSupport.yjit_supported? というメソッドに切り出すリファクタリング。 https://github.com/ruby/ruby/pull/5363

rubyspec のコマンドラインオプション --enable-all を指定するテストを実行除外する環境に MiNGW を追加しています。

GitHub Actions の MinGW 環境でのテストの失敗時の Slack 通知のメッセージに MINGW64 か UCRT64 という msystem の項目も含めるようにしています。

gems/bundled_gems の rbs のバージョンを commit hash つきの指定にして GitHub Actions でエラーを無視するようにした設定を revert しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/5364

既に deprecated とされていた Fixnum と Bignum というクラスを実際に削除しています。

rubyspec の spec 名で "an Bignum" となっていたところの冠詞を "a" に修正しています。

typo していた(というか文法の間違い?)ので修正した名前を追加して deprecatd として残していた File.exists? と Dir.exists? というメソッドを削除しています。

GitHub Actions の MinGW 環境向けの workflow の matrix で test_task という項目が配列になってたのを要素がひとつしかないので展開して文字列にしています。