ruby-trunk-changes 2022-07-01

今日は拡張ライブラリ stringio の StringIO#truncate の戻り値を File#truncate にあわせるようにした変更や bundled gem の rbs のバージョン更新などがありました。

[2366e14976] Dave Schwantes 2022-06-30 14:24:34 UTC

RubyVM::YJIT.print_sorted_exit_counts という YJIT の統計情報を出力するメソッドで total_exits が 0 の時に内訳の表示で 0 除算して NaN を表示してしまっていたようなので不要な詳細表示を抑制するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6079

[b6f6fc6e87] Dave Schwantes 2022-06-30 14:26:46 UTC

YJIT で Integer#% の最適化命令の実装を変更しています。 vm_insnhelper.c の rb_vm_opt_mod() 関数を削除しているけどこれは YJIT 用に導入されたものではなさそうだかけど大丈夫かな? 公開 API ではないとは思いますが。利用箇所ないみたいなのでもう不要になってたのか。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6078

[302f353fd9] Nobuyoshi Nakada 2022-06-30 15:49:36 UTC

拡張ライブラリ stringio の StringIO#truncate の戻り値が引数をそのまま返していましたが File の戻り値にあわせて Integer(Fixnum)の 0 を返すようにしています。

[51d3035d0a] git 2022-06-30 15:52:44 UTC

version.h の日付更新

[5df20a5da5] Koichi Sasada 2022-06-30 16:45:39 UTC

rubyspec で 302f353fd9223d020e48495eaa7a03ce5d539409 の StringIO#truncate の変更の影響で失敗するテストがあるとのことで一時的に実行しないように後置 if で除外しています。ユーザー名が nobu の時だけ実行するっていう条件でスキップしている。新しいやりかただな。

[c684b1aa26] Nobuyoshi Nakada 2022-07-01 00:08:25 UTC

ということで 302f353fd9223d020e48495eaa7a03ce5d539409 の変更に追随して 5df20a5da57bfce736a6fd7de26c1110e3154b44 で一時的にスキップするようにされた rubyspec のテストを変更しています。

[33100797c4] Nobuyoshi Nakada 2022-07-01 00:37:00 UTC

ruby.c のコマンドラインオプション処理の if 文で冗長なかっこがあったのを削るリファクタリング

[e0c6e288f0] Masataka Pocke Kuwabara 2022-07-01 06:53:04 UTC

gems/bundled_gems の rbs のバージョンを 2.6.0 にしてコミットハッシュ指定つきにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6082

[3124422bc8] git 2022-07-01 06:53:37 UTC

e0c6e288f0fe4c285dd4e16283835fffaf72e18a に追随して NEWS の bundled gems のバージョンリストの rbs のバージョンも更新しています。

[3cf0018119] Nobuyoshi Nakada 2022-07-01 09:15:36 UTC

GitHub Actions の MinGW 環境の workflow で make test, test-all, test-spec を実行する条件を matrix.test_task の設定を元にするようにしています。