ruby-trunk-changes 2023-02-15

今日は YJIT の最適化するメソッドの拡張や不具合修正、macOS でのビルドプロセスの修正などがありました。

[e5e506095c] "dependabot[bot]" 2023-02-13 16:03:28 UTC

rubygems の Rust 製拡張ライブラリ対応のテストのためのプロジェクトの rb-sys というパッケージのバージョン更新。

[55af69b15e] Takashi Kokubun 2023-02-14 17:12:48 UTC

YJIT でインスタンス変数参照するオブジェクトが Object Shapes で管理されない複雑なインスタンス変数のパターンや変数の数を持つ場合に JIT コード実行をあきらめてたのを rb_ivar_get() 関数呼び出しのコードに回すようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7298

[f4b0e8dc61] Takashi Kokubun 2023-02-14 19:58:34 UTC

YJIT の --yjit-stats オプション指定時のカウンターの表示の整形。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7302

[3c7d5ccdce] Burdette Lamar 2023-02-14 20:33:05 UTC

標準添付ライブラリ net/http の rdoc 用コメントの手直し。

[6c5582815d] Takashi Kokubun 2023-02-14 20:54:50 UTC

YJIT で Integer の比較演算子系のメソッドの再定義チェックが常に "<" の再定義でチェックしてしまっていたので対象のメソッドの再定義チェックをするよう修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7303

[15ef2b2d7c] Takashi Kokubun 2023-02-14 21:31:33 UTC

YJIT で String と Integer の != メソッドの専用のコード生成の対応を追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7301

[3376eca80a] Eric Wong 2023-02-15 03:19:14 UTC

file.c の rb_file_load_ok() という関数で file descriptor の open に失敗した時に一度 rb_gc_for_fd() を呼び出して GC で fd の回収(close)してリトライするようにしています。

[f03dd4ee77] "Thomas R. Koll" 2023-02-15 03:41:53 UTC

sample/dir.rb のサンプルコードをシンプルに書きなおしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6977

[619af4fd64] Kouhei Yanagita 2023-02-15 03:43:55 UTC

doc/syntax/assignment.rdoc に右辺に splat 式(っていうのか?)を書いた代入の例を追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7098

[fba8f7783b] TJ 2023-02-15 03:46:16 UTC

標準添付ライブラリ set の rdoc 用コメントの英文修正と冗長な記述の削除。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6472

[413120e581] Nobuyoshi Nakada 2023-02-15 04:44:04 UTC

configure で macOS でも Windows 系の OS と同じく OBJCOPY コマンドを ":" にして利用しないようにしています。昨日の ef9efcf0bf699f772fcc2e70f96f7db840e03fc0 の続きっぽいですが macOSLLVM の objcopy が期待したように動いてくれないみたいです。

[1f936d654a] Koichi Sasada 2023-02-15 05:49:13 UTC

Ractor の実装の ractor_queue_deq() および ractor_queue_enq() 関数の不要な引数を削っています。

[bac4d2eefa] Jean Boussier 2023-02-15 09:07:06 UTC

T_CLASS 型オブジェクトで rb_classext_t の構造体が埋め込まれているかどうかの判定に SIZE_POOL_COUNT を使っていたのをより直接的な RCLASS_EXT_EMBEDDED というマクロをチェックするように変更しています。