ruby-trunk-changes 2023-02-28

今日は bundled gems の rbs のバージョン更新、YJIT の不具合修正、StringIO を WB-protected なオブジェクトにする変更などがありました。

[ea830ab29d] Stan Lo 2023-02-27 15:23:26 UTC

標準添付ライブラリ irb のバックトレースを省略するメソッドに rails でこのメソッドが変更されていることをコメントで注意書きしています。

[55a24f9b08] Alan Wu 2023-02-24 23:42:53 UTC

YJIT で Object#__send__ メソッドによる C 実装のメソッド起動で splat 引数を渡す場合に JIT コンパイルをあきらめるようにしています。 [ruby-core:112583] [Bug #19464]

[0eb634ae73] Alan Wu 2023-02-24 22:22:48 UTC

55a24f9b08ac2217accb720e29232d56aed2e5a4 の再修正で YJIT で Object#__send__ を __send__ メソッド経由で呼び出した場合もコンパイルをあきらめるように対応を追加しています。 [ruby-core:112583] [Bug #19464]

[526111290b] Takashi Kokubun 2023-02-27 17:24:45 UTC

35136e1e9c232ad7a03407b992b2e86b6df43f63 で require 時に open(2) の結果を使いまわす変更を revert しています。 CI でエラーが発生していたため。

[ae5e62ee90] Matt Valentine-House 2023-02-16 13:20:03 UTC

include/ruby/internal/intern/gc.h のヘッダファイルの内容を include/ruby/internal/gc.h にマージして 1つにまとめています。

[98e4bdf3e7] Matt Valentine-House 2023-02-16 16:11:36 UTC

ae5e62ee9070057767d7ae7d4494dd9e1c7fc70e に追随して? yjit/src/cruby_bindings.inc.rs を再生成しています。

[f38c6552f9] Matt Valentine-House 2023-02-16 22:37:59 UTC

ae5e62ee9070057767d7ae7d4494dd9e1c7fc70e に追随して common.mk や各種拡張ライブラリの depend ファイルから include/ruby/internal/intern/gc.h への依存関係を削除しています。

[de60139053] Benoit Daloze 2023-02-27 20:02:42 UTC

ruby/mspec に upstream から最新版をマージしています。

[18b4def471] Benoit Daloze 2023-02-27 20:02:44 UTC

spec/ruby に upstream から最新版をマージしています。

[283c71eeff] Takashi Kokubun 2023-02-27 20:53:03 UTC

rubyspec の IO.read の encoding オプションのテストが master ブランチで失敗するため ruby_version_is による guard を追加しています。

[ba55706fb6] lukeg 2023-02-26 22:20:52 UTC

rubygems のテストの setup の処理の順序を修正しています。並列実行時のエラーの対策のためみたいです。

[97b53d1a4a] Sébastien Helleu 2023-01-07 17:19:47 UTC

include/ruby/internal/newobj.h と include/ruby/internal/fl_type.h の inline 関数で未使用の引数の警告除去のため (void) のキャストを追加しています。

[d2c38aa823] lukeg 2023-02-26 19:45:43 UTC

test/excludes/TestArraySubclass.rb を追加して test_shared_marking というテストメソッドを実行除外するようにしています。

[fbbe285019] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 01:30:20 UTC

GitHub Actions の Scorecards というサプライチェーンアタックのチェックのツール? の実施 workflow で master ブランチへの push で毎回実施していたのを cron による定期実行のみにしています。

[7a9fb3262c] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 01:44:44 UTC

同じく GitHub Actions の Scorecards によるチェックの workflow で結果の .sarif という拡張子のファイルを artifact としてアップロードしていたのをやめています。

[9ff09d695c] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 02:27:15 UTC

GitHub Actions の CodeQL による解析の実施を pull request に対して実施するように設定を復活させています。

[c21260e3ff] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 02:28:11 UTC

GitHub Actions の CodeQL による解析の workflow の push による起動は master ブランチのみ対象にするようにしています。

[ad679ec9e5] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 02:31:00 UTC

GitHub Actions の CodeQL による解析の workflow で検出結果の一部を無視するファイルのパターンに bundler に vendoring されているライブラリの一部を追加しています。

[71dae78b89] Jean Boussier 2023-02-03 12:22:31 UTC

拡張ライブラリ stringio の内部バッファの String オブジェクトへの参照の変更を RB_OBJ_WRITE() を利用するようにして StringIO オブジェクトを RGenGC の WB-protected にしています。

[c3e57d686a] "dependabot[bot]" 2023-02-28 03:01:36 UTC

GitHub Actions の workflow で利用されている ruby/setup-ruby アクションのバージョンを更新しています。

[66b89b069d] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 03:37:01 UTC

GitHub Actions の CodeQL による解析の結果を無視するパターンに ad679ec9e59c78fb9f6c53625cf14173c3644698 と同様に uri の一部と rubyspec のテストの一部を追加しています。

[9cc0ac22f7] Hiroshi SHIBATA 2023-02-28 05:10:18 UTC

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP::STATUS_CODES という定数で HTTP のステータスコードに対応するステータス名を更新/ 追加しています。

[cd1991281e] git 2023-02-28 07:01:59 UTC

gems/bundled_gems の rbs のバージョンを 3.0.1 に更新しています。また NEWS の bundled gems のバージョンリストも追随して更新しています。

[cf18f0b868] Jean Boussier 2023-02-27 14:46:44 UTC

Module#autoload のロード時の処理のために内部的に利用されるオブジェクトにも RB_OBJ_WRITE() の利用を追加して RGenGC の WB-protected なオブジェクトにしています。