ruby-trunk-changes 2023-03-01

今日は YJIT の生成コードサイズ削減や bundler の更新、bundled gems の rbs と typeprof のバージョン更新などがありました。

[2d6097a0f5] Samuel Giddins 2023-02-27 06:32:56 UTC

rubygems のテストでメソッド再定義の警告抑制のため再定義前に Module#remove_method でメソッド定義削除しておくようにしています。

[9ddd73060b] Stan Lo 2023-02-28 14:36:06 UTC

標準添付ライブラリ irb の組み込みコマンド ls のメソッド一覧を得る時に継承関係の順序にってメソッドの表示順を考慮するようにしているようです。

[de66b60f33] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-02-27 21:38:40 UTC

YJIT の --yjit-stats オプションで表示する統計情報に defer_empty_count というカウンタを追加しています。

[460f399c5a] Matt Valentine-House 2023-02-13 13:28:50 UTC

include/ruby/internal/rgengc.h の内容を include/ruby/internal/gc.h にマージしています。しかし include/ruby/internal/rgengc.h ファイル自体はここでは削除していません。

[5e4b80177e] Matt Valentine-House 2023-02-13 14:51:45 UTC

460f399c5a08267beadd5e840b856ae5fac1e56a に追随して common.mk や各種 depend ファイルの依存関係を再生成しています。 また include/ruby/internal/rgengc.h ファイルはここで削除されています。

[3766cbce13] Matt Valentine-House 2023-02-28 10:34:24 UTC

yjit/src/cruby_bindings.inc.rs ファイルを再生成しています。おそらく 460f399c5a08267beadd5e840b856ae5fac1e56a に追随して関数の宣言順序が変わったため。

[966adfb799] Takashi Kokubun 2023-02-28 18:04:28 UTC

YJIT の Rust 実装の変更。詳細はよく読めてません。 pull request をみると生成するコードサイズの削減のための変更みたいです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7401

[62b3bcba5e] Daniel Colson 2023-02-21 21:27:54 UTC

bundler で Gemfile.lock に記述されてた依存関係に実際の gemspec の依存関係が漏れてた時の fallback 処理を追加してエラーになるのを避けるようにしているようです。

[47f8bf50e1] Lars Kanis 2022-03-12 12:06:46 UTC

IO#autoclose の rdoc 用コメントのサンプルコードが一部省略されていたのを実際に実行可能なサンプルにしています。

[ee83274f36] git 2023-03-01 07:02:27 UTC

gems/bundled_gems の rbs と typeprof のバージョンを更新しています。また NEWS の bundled gems のバージョンリストも更新しています。

[40e5ee64f0] Jean Boussier 2023-02-28 09:04:53 UTC

Module#autoload の管理のための内部的なオブジェクトの実装を st_table を直接参照せず VALUE 経由で参照するようにして RB_OBJ_WRITTEN() をつけて RGenGC の WB-protected なオブジェクトにしています。

[0d415a322f] Koichi Sasada 2023-03-01 08:07:50 UTC

デバッグ用の環境変数 RUBY_DEBUG をみて詳細なログを出力する機能を有効にする preprocessor 分岐でチェックするマクロを RUBY_DEBUG_ENV にしていたのを USE_RUBY_DEBUG_LOG の値もチェックしてどちらか一方だけで有効になるようにしています。