今日は主に YJIT の生成コードサイズ削減の変更や Ractor のメッセージ送受信の排他処理の実装変更や Ractor::Selector クラスの導入などがありました。
[5e607cfa4c] Takashi Kokubun 2023-03-01 17:15:36 UTC
YJIT の生成するコードサイズを小さくするための変更。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7409
[559dfea7fb] Soutaro Matsumoto 2023-03-01 18:02:19 UTC
gems/bundled_gems でテストに使う rbs のバージョンを commit hash で指定するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7411
[27c2572dbd] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-03-01 20:09:25 UTC
YJIT でスタック(たぶん VM スタック?)のサイズと ISeq のエンコード後サイズの上限を定めるようにしてそれらの変数を 1byte/2bytes で表現可能なようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7412
[a80906a714] Takashi Kokubun 2023-03-01 21:06:30 UTC
GitHub Actions の Ubuntu でのテストで bundled gems の rbs のテストをエラーを許容するようにしています。
[cb8a040b79] Jimmy Miller 2023-03-01 21:33:16 UTC
YJIT で C 実装のメソッドへの splat 引数に空配列を渡した呼びかたをサポートするようにしているそうです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7413
[57e6d66450] Alexander Popov 2023-02-26 00:35:24 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルに spec.metadata["documentation_uri"] の設定を追加しています。
[932c0e77ee] Alexander Popov 2023-02-26 00:36:34 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルの spec.metadata の書きかたを Hash リテラルとして書くようにしています。
[93a54a3c30] Alexander Popov 2023-02-26 00:37:15 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルの spec.metadata の項目の順序を入れ替えています。
[8a5110b664] Alexander Popov 2023-02-26 00:38:51 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルの spec.metadata の項目に bug_tracker_uri と changelog_uri を追加しています。
[bc668d75f6] Alexander Popov 2023-02-26 00:40:26 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルで GitHub への URL を変数に代入して使いまわすようにしています。
[35457ebb8f] Alexander Popov 2023-03-01 16:18:14 UTC
標準添付ライブラリ uri の gemspec ファイルの spec.metadata["document_uri"] のリンクを GitHub Pages のサイトに変更しています。
[d2d521b274] Ellen Marie Dash 2023-03-01 00:29:58 UTC
bundler で Gemfile.lock の情報が不完全だった時に Gemfile.lock を作りなおすようにしているそうです。差分をみてもわかりませんが……。
[1abec43b5d] Soutaro Matsumoto 2023-03-02 03:59:04 UTC
gems/bundled_gems の rbs のテストに使うバージョンの commit hash を更新して、a80906a7147c6e67e5f6c15c2e414126b019b8d6 で GitHub Actions で rbs のテストのエラー無視するようにしていたのを revert しています。 また tool/test-bundled-gems.rb で rbs のテスト実行時に SKIP_RBS_VALIDATION=true という環境変数を渡すようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7415
[a4421bd73c] Koichi Sasada 2023-02-24 09:46:17 UTC
Ractor 間のメッセージの送受信時の排他処理を mutex lock を使った方法から RUBY_ATOMIC_CAS() を使った実装に書きかえています。 Ractor::Selector というクラスも導入されていて複数の Ractor のイベントを select() のように待つ処理を ruby で書きやすくしています。
[6207a3f588] Koichi Sasada 2023-03-02 06:30:27 UTC
a4421bd73c286253311c2cdf8c78ed258f8cff44 は Ractor のテストがたまに失敗していたので 85f041c0c5cb3edf2bd062aa19020bde3b4cbc44 で実行除外していたのに対する修正という意味があったみたいで実行除外をやめています。
[04cfb26bd3] Jeremy Evans 2022-12-28 16:08:12 UTC
Regexp.new の第3引数は 3.2 で deprecated になって警告出力するようにしていましたが、受付けないように変更しています。 [ruby-core:108655] [Bug #18797]
[14355dde83] Hiroshi SHIBATA 2023-03-02 07:59:41 UTC
README.md のパッケージのダウンロード用の URL を www.ruby-lang.org のページに戻して(?)います。
[72811deaa8] Nobuyoshi Nakada 2023-03-02 10:18:13 UTC
ext/extmk.rb と template/exts.mk.tmpl で拡張ライブラリのための Makefile の生成? で MESSAGE_BEGIN/MESSAGE_END というマクロでヒアドキュメントみたいに複数行の出力を書けるようにして? echo コマンドを各行で書いてたのをやめるようにしているようです。