ruby-trunk-changes 2023-04-25 - ruby trunk changes

今日は標準添付ライブラリ群でバージョン番号を定数として定義するようにする変更や irb の ls コマンドのメソッド名一覧の仕様変更などがありました。

GitHub Actions で利用している github/codeql-action というアクションのバージョンを更新しています。

irb の組み込みコマンド ls で Class/Module を指定してメソッド一覧を表示する時に Object から継承しているメソッドは省くようにしています。

irb の組み込みコマンド help の実装のリファクタリング。

Struct.new にひとつも引数を渡さずに呼ぶのを許容するようにしています。 [ruby-core:112222] [Bug #19416]

標準添付ライブラリ reline の Reline::LineEditor#set_signal_handlers のシグナルハンドラ登録時に SIGTSTP のハンドラを登録していたのをやめています。

YJIT の --yjit-stats 指定時の統計情報の出力時に VM 命令 definedivar の side exit のカウンタ? の表示を追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7755

YJIT の VM 命令 definedivar の対応の不具合修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7756

RJIT を有効化した時に libcapstone ライブラリのリンクをデフォルトで行なうようにしています。

rubygems の Rust 製拡張ライブラリのテストのためのプロジェクトの rb-sys パッケージのバージョンを更新しています。

拡張ライブラリ syslog のバージョンを ext/syslog/syslog.c に定数マクロとして定義して gemspec ファイルではそのファイルから切り出して参照するようにしています。また Syslog::VERSION という ruby レベルの定数も定義するようにしています。

拡張ライブラリ syslog の gemspec ファイルの spec.required_ruby_version で最低バージョンを 2.5.0 に引き上げています。

拡張ライブラリ syslog の gemspec ファイルのバージョン番号の定数を切り出す処理のリファクタリング。

標準添付ライブラリ abbrev のバージョン番号を Abbrev::VERSION という定数で定義して gemspec ファイルからはそのファイルから切り出して参照するように変更しています。

標準添付ライブラリ abbrev の空行除去。

標準添付ライブラリ set のバージョン番号を Set::VERSION という定数で定義して gemspec ファイルからはそのファイルから切り出して参照するように変更しています。

標準添付ライブラリ set の空行除去。

標準添付ライブラリ irb のテストに IRB::Locale クラスのテストを追加しています。

標準添付ライブラリ syntax_suggest のテストの helper で or のかわりに || を使うようにしています。 standardrb という rubocop みたいな linter による指示の適用みたいです。

標準添付ライブラリ syntax_suggest の出力するサジェストの冗長な行? の出力を抑制するように仕様変更? しているみたいです。

common.mk の make test-syntax-suggest-prepare のコマンドでコメントアウトされてる部分を削除しています。

9ccf0a066d2f482df96709a865a3d302926399a4 で追加された irb の IRB::Locale のテストで失敗する assertion を一時的にコメントアウトしています。