ruby-trunk-changes 2024-07-12

今日は主に prism の更新や標準添付ライブラリ logger の機能追加、複数 Ractor での defined? の不具合修正などがありました。

[e5d12f9cce] Peter Zhu 2024-07-09 14:54:15 UTC

gc_impl.c を gc/gc_impl.c とサブディレクトリの下に移動しています。

[a0469a4788] Peter Zhu 2024-07-09 15:01:44 UTC

e5d12f9cce913d0677e3bd5135e1a6ffc2b1a272 で移動した gc/gc_impl.c を gc/default.c と名前を変更しています。

[c698180e68] Jeremy Evans 2019-08-16 16:12:06 UTC

標準添付ライブラリ logger の Logger.new にキーワード引数 reraise_write_errors を追加しています。従来は書き込みやファイルの rotation 時の例外が全て捕捉されて警告出力のみになっていたのをここで指定した例外クラスはそのまま例外を発生させるようにしています。 [ruby-core:58374] [Bug #9115]

[d0dfd963af] Peter Zhu 2024-07-10 13:29:12 UTC

GitHub Actions のいろんなコンパイルオプションを試す workflows で GC の実装を共有ライブラリ化するビルドをしていたのを削っています。 Ubuntu 環境向けの workflows で既にやっていたのでということみたいです。

[9962e39547] Peter Zhu 2024-07-10 13:29:58 UTC

d0dfd963afbef617a4e6989935c62734c4e6e3f8 の続きで GitHub Actions の Ubuntu 環境向け workflows で GC の実装の共有ライブラリビルドの step を追加しています。

[c0ad0c3e43] Maxime Chevalier-Boisvert 2024-07-11 17:02:01 UTC

doc/yjit/yjit.md でテストの実行方法についての Tips を追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/11151

[0006fb1e9e] Kevin Newton 2024-07-03 19:15:39 UTC

aa473489a2ff5e5ed6d3536466e6108539c97a8b で prism の更新時に誤って tool/bundler/rubocop_gems.rb の更新がコミットされてしまっていたので元に戻しています。

[c1df15c3e6] Kevin Newton 2024-07-03 19:57:24 UTC

prism の更新。 標準添付ライブラリ error_highlight の prism 対応をしているようです。

[3fbf9df39a] Maxime Chevalier-Boisvert 2024-07-11 19:01:05 UTC

YJIT の JIT コンパイル時の Context のキャッシュサイズをさらに拡張しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/11140

[a58e3305ce] Maxime Chevalier-Boisvert 2024-07-11 19:17:40 UTC

doc/yjit/yjit_hacking.md という YJIT の内部についてのドキュメントを削除しています。内容が古くなって不正確になっていた模様。 https://github.com/ruby/ruby/pull/11153

[ef563a696d] Ivo Anjo 2024-07-11 14:37:53 UTC

テスト用拡張ライブラリのファイル名に含まれるチケット番号が間違っていたのを修正しています。

[43aee3393d] Koichi Sasada 2024-07-10 20:59:14 UTC

defined? をインスタンス変数の参照について使うと複数 Ractor の環境で例外が発生したり不正な結果を返したりするという不安定な挙動をしていたのを修正しています。

[6fc83118bb] Peter Zhu 2024-07-11 18:09:17 UTC

template/Makefile.in で gc_impl.o のルールで $< という変数名を使っていたのが GNUmake の拡張だったみたいなので、これをやめて対象のファイルを示す変数を使った記述に置き換えています。

[9acc0efdc1] Hiroshi SHIBATA 2024-07-12 00:15:12 UTC

標準添付ライブラリ net/http で proxy 利用時の HTTPS のテストで証明書をその場で生成していたのを fixture として用意されているものを利用するようにしています。 RHEL でテスト失敗していたようです。

[fa6bf1da57] 卜部昌平 2024-07-11 02:45:10 UTC

07a5e55f1126695457353cde5f7aeceec6cff07a [Feature #14857] で導入された USE_GC_MALLOC_OBJ_INFO_DETAILS というマクロを非0 にしてビルドすると ruby_xmalloc() や ruby_free() などでメモリ確保の統計情報を収集して終了時に出力するという機能が GC 実装の切り替え可能化に伴なって不可能になるということで削除しています。

[371055979f] Hiroshi SHIBATA 2024-07-12 03:35:58 UTC

macOS 15 で子プロセスを起動するテスト用の assertion などがうまく動かないという現象があるようで一時的に skip するようにしています。

[bb1ef81732] Yusuke Endoh 2024-07-12 06:10:20 UTC

標準添付ライブラリ error_hightlight のテストの test_COLON2_5 というテストメソッドの定義を分岐していたのが c1df15c3e69201ed01c1b902de8c9302740899eb の prism 対応で消されていたのを復活させています。

[94b87084a6] Nobuyoshi Nakada 2015-12-26 16:59:14 UTC

拡張ライブラリ win32ole の WIN32OLE::Variant の値の変換で ARG_AS() というマクロを定義して if 文による分岐をみかけ上減らすリファクタリング