ruby-trunk-changes 2023-01-23

今日は拡張ライブラリ psych の YAML.safe_dump の Symbol の扱いの修正やドキュメント類の ML アーカイブへのリンクの修正などがありました。

[d623210811] Kazuhiro NISHIYAMA 2023-01-23 00:34:03 UTC

NEWS のチケット参照のための footnote に c948a081367300f46af41905c6bf4813d12e95bc の追記のぶんのチケット参照のためのエントリを追加しています。

[8fded5f5d1] Jean Boussier 2023-01-22 14:04:11 UTC

拡張ライブラリ psych の YAML.safe_dump の permitted_classes が Symbol を含む時に任意の Symbol を受付けるようにしている? みたいです。変更内容をみると permitted_symbols キーワード引数のチェックのところで permitted_classes も考慮するようにしているのが主な変更? もうひとつの変更はあってもなくても変わらないような気がする。

[93bb415516] Talal Al-Humaidi 2023-01-23 02:48:44 UTC

doc/syntax/assignment.rdoc の typo 修正。

[d8751c0aa7] Hiroshi SHIBATA 2023-01-23 03:26:53 UTC

標準添付ライブラリ cgiCGI::Session#initialize の rdoc 用コメントの ML のアーカイブへのリンクを新しいサイトに変更しています。

[5abb2ef153] Hiroshi SHIBATA 2023-01-23 03:29:50 UTC

rubyspec でも ruby-core などの ML へのリンクを古いサイトから新しいサイトへの URL に変更しています。

[d9fd048351] Hiroshi SHIBATA 2023-01-23 03:27:53 UTC

rubygems のコメントでも ruby-talkアーカイブへのリンクを新しい URL に変更しています。

[4981206b49] Hiroshi SHIBATA 2023-01-23 06:14:02 UTC

common.mk の update-coverage ターゲットの依存関係に main を追加しています。

[a22ed3e99d] Yusuke Nakamura 2023-01-18 11:40:09 UTC

拡張ライブラリ json の gemspec ファイルのメタデータの URL の http を https に変更しています。

[1e2523fad7] Nobuyoshi Nakada 2023-01-22 02:58:36 UTC

macOS で ar コマンドの代替として使うための tool/darwin-ar というファイルを追加しています。macOS の ar の不要な警告を抑制するため grep を追加しているみたいです。

[fe733fb668] Hiroshi SHIBATA 2023-01-23 10:40:41 UTC

README.ja.md にまだ svn でのソースコードの取得方法が書かれていたので削除しています。

ruby-trunk-changes 2023-01-22

今日は Integer#ceildiv の引数が数値でない時に corece を呼ぶようにする修正やトップレベスクリプトの coverage が取れないことがある不具合の修正などがありました。

[2c93c55401] Samuel Williams 2023-01-21 21:51:59 UTC

iseq.c の rb_iseq_new_top() から現在 coverage 情報がセットアップ済みかチェックしてまだなら iseq_setup_coverage() を呼んでおく処理を iseq_new_setup_coverage() という関数に切り出して rb_iseq_new_main() から呼ぶようにしています。コマンドラインオプションの -r でロードしたスクリプトから coverage を有効にした時にうまくトップレベルのスクリプトの coverage が取れないという不具合の修正のようです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7169 [ruby-core:111950] [Bug #19360]

[f5ea43a2e6] Samuel Williams 2023-01-22 00:49:13 UTC

2c93c554019ebdc394d3c51c6d925620d3005f84 の修正とも関連して coverage のテストを test-all と rubyspec に追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7171 [ruby-core:111950] [Bug #19360]

[cad09f7098] Nobuyoshi Nakada 2023-01-22 02:32:19 UTC

object.c の switch 文の case のブロックにかっこを書く時のスタイルを修正しています。

[20a85ab611] Kouhei Yanagita 2023-01-22 09:53:02 UTC

Integer#ceildiv が引数が数値でない時に coerce メソッドを呼んでいなかったのを修正しています。 Integer#ceildiv は ruby 実装になっていますが、引数に単項演算子メソッドの @- を呼んでたのを 0 - other として Integer#- メソッドに渡すようにしています。なるほど、確かに単項演算子メソッドで coerce するわけにはいかないですからね。……とはいえ数値として振る舞うべきクラスなら @+ と @- も定義しておくべきというのも一理ある。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7118 [ruby-core:111816] [Bug #19343]

ruby-trunk-changes 2023-01-21

今日は標準添付ライブラリ reline のオートインデントの不具合修正や ISeq の構造体を GC.compact で移動可能にする変更などがありました。

[c948a08136] Shugo Maeda 2023-01-20 12:40:25 UTC

cce3960964784e57cba14762503c5fdd688e9919 の String#bytesplice の引数の追加について NEWS に追記しています。 [ruby-core:111674] [Feature #19314]

[0cc91871a8] Josh Nichols 2023-01-18 14:22:39 UTC

bundler の man の bundle exec のページの deprecated になってた設定名の変更。

[4241b3cf2d] tompng 2022-08-03 06:25:13 UTC

標準添付ライブラリ reline の Reline::LineEditor のオートインデントのコードで画面幅を越えるインデントの深さになった時の対応を修正。

[76e3d853ab] tompng 2022-09-02 19:42:23 UTC

標準添付ライブラリ reline のテストに "[" の後に改行をした時のオートインデントについてのテストを追加しています。

[056e7a0154] Peter Zhu 2023-01-19 19:47:17 UTC

rb_iseq_t やその配下の struct iseq_compile_data_storage や rb_hook_list_t 構造体の mark 関数で GC.compact による移動をサポートするように pin down をやめています。

[f0f2535c4d] Nobuyoshi Nakada 2023-01-20 11:24:49 UTC

Thread::Queue や Thread::SizedQueue の実装で alignment のとれてないメンバーへのアクセスのために利用する queue_list() や szqueue_list() というマクロ定義を追加してこれを利用するようにリファクタリングしています。

[15328302dc] Nobuyoshi Nakada 2023-01-20 14:04:27 UTC

f0f2535c4daad91872c9f133f8812c421edf0dbb の続き? で USE_UNALIGNED_MEMBER_ACCESS が非0に定義されていてなおかつ -Waddress-of-packed-member というコンパイラの警告オプションの指定がされていた場合に UNALIGNED_MEMBER_PTR() マクロを警告を抑制するように局所的に警告オプションをオフにする pragma つきになるように定義しています。 通常の UNALIGNED_MEMBER_PTR() の定義の中身ではさらにそこから呼んでる UNALIGNED_MEMBER_ACCESS() というマクロの引数の部分で既に警告が出てしまうので別途引数部分の警告を抑制するように UNALIGNED_MEMBER_PTR() を別途定義しなおさないといけなかったみたいです。

[36fa4f13ca] Jimmy Miller 2023-01-20 15:57:41 UTC

YJIT の Rust 実装で不要な into() による型変換(?)が不要なのに付いているところがあったみたいで削っています。

[0457e43423] Matt Valentine-House 2023-01-20 14:51:19 UTC

thread.c の struct thgroup 構造体のメンバー group がもう不要になっていたとのことで削除しています。

[ffd52412ab] Jeremy Evans 2023-01-20 16:33:00 UTC

Hash クラスの rdoc 用コメントに Hash.new に渡したブロックでキーが存在しない時のデフォルト値を返すための default_proc を呼び出す処理は thread-safe でないという注意書きを追記しています。複数の Thread で同時に同じ Hash の同じ(存在しない)キーにアクセスしようとした時に、両方の Thread でキーが存在しないという判定になって default_proc が呼ばれる可能性があるということですね。なるほど……。 [ruby-core:111308] [Bug #19237]

[4e037075ae] Peter Zhu 2023-01-20 20:56:44 UTC

T_HASH 型オブジェクトの st_table をクリアする inline 関数 RHASH_ST_CLEAR() でクリアすべき共用体メンバーを間違えていたのを修正しています。型は違うけどポインタの共用体なのでたぶん結果的には同じことが起きるので実害はなかっただろうと思われます。

[887d21613c] Takashi Kokubun 2023-01-20 21:07:03 UTC

YJIT の Rust 実装で ISeq の構造体の GC.comact による移動の影響か BorrowError が発生していたとのことで rb_yjit_iseq_update_references() の途中で borrow() を再度呼ぶようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7164

[06b62cbbdd] Aaron Patterson 2023-01-20 18:57:23 UTC

MJIT のための ruby 実装の RubyVM::MJIT::CPointer::Struct.define で生成する構造体を表すクラスのクラスメソッドに offsetof メソッドを追加して構造体内のメンバーの先頭からの位置を取得できるようにしています。今のところ利用しているところはなさそうですが。

[418b03c750] Nobuyoshi Nakada 2023-01-21 10:25:45 UTC

意図しない関数名や変数名などのシンボルの公開をチェックする leaked-globals で typedef ではじまるシンボルは無視するようにしています。また nm コマンドに渡す -Pgp オプションはツール内に直書きせず template/Makefile.in の leaked-globals ターゲットのコマンドで指定しておくようにしています。

[5cdf312d2c] Samuel Williams 2023-01-21 11:12:17 UTC

doc/distribution.md というドキュメントファイルを追加しています。リリースにまつわるポリシーとかが書かれているみたいです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6856

[3e7fdf2953] Samuel Williams 2023-01-21 11:13:16 UTC

doc/windows.md というドキュメントファイルを追加しています。 Windows 環境(mingw)でのビルド方法について簡単にまとめているようです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6956

ruby-trunk-changes 2023-01-20

今日は YJIT の JIT 対応の拡張や String#bytesplice に引数を追加して引数の部分文字列を利用できるようにする変更などがありました。

[dcc676a86e] Peter Zhu 2023-01-18 15:26:46 UTC

ISeq の参照を GC.compact による移動に追随させる関数 rb_iseq_update_references() で iseq->body->call_data の struct rb_call_data#ci メンバーの内容をチェックしているところで vm_ci_markable() を呼んだりしている箇所で NULL かそうでないかだけで充分だったみたいなのでチェックを緩和しています。

[f36178006b] Nobuyoshi Nakada 2023-01-19 15:20:27 UTC

Array#pack の実装で整数の pack 時にバイト幅が最大値より大きい場合(任意のサイズを指定はできないのでおそらく普通のプラットフォームでは起き得ない?)の rb_bug() のメッセージの typo 修正。

[569fbf229b] Nobuyoshi Nakada 2023-01-19 13:03:07 UTC

GNU Make の時に make up ターゲット実行後に make after-update も実行するようにしています。

[6f3aff3961] Nobuyoshi Nakada 2023-01-19 06:35:24 UTC

ruby_abi_version() という関数はリリースバージョンでは(というか RUBY_ABI_VERSION マクロが定義されていない時は)定義しないようになっていたのを常に定義するようにしています。一部の拡張ライブラリがこのシンボルの存在に依存していることがあったみたいです。 [ruby-core:111529] [Bug #19289]

[41bf2354e3] Peter Zhu 2023-01-17 16:21:21 UTC

gc.c に rb_gc_mark_and_move() という rb_gc_mark() と rb_gc_location() をあわせたような関数を追加して rb_gc_mark_movable() の代替に使うようにしています。ソースの読みやすさのためというのが主眼みたいです。

[9af84c95d7] Peter Zhu 2023-01-18 16:37:45 UTC

41bf2354e30fc585a61528560c291fd8ee77d107gc.c の改名して mark と compaction のための参照移動の処理をまとめた rb_iseq_mark_and_update() の読みやすたのためのリファクタリング

[8872ebec6a] Peter Zhu 2023-01-19 17:22:02 UTC

Thread::Queue#initialize の実装 rb_queue_initialize() で警告抑制のために明示的なキャストを追加しています。

[762a3d80f7] Jimmy Miller 2023-01-19 18:42:49 UTC

YJIT で C 実装メソッドの呼び出し時に配列を *args のように引数に展開して渡す呼びかたを JIT コンパイル対象としてサポートするようにしているようです。また ruby2_keywords フラグをつけた Hash を末尾にもつ配列を展開して引数として渡した時にキーワード引数として扱われるように対応しているようです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6929

[401aa9ddd1] Burdette Lamar 2023-01-19 18:58:34 UTC

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP::Header の rdoc 用コメントの追記。

[5ce0c13f18] Takashi Kokubun 2023-01-19 20:02:25 UTC

詳細わかりませんが YJIT の Rust 実装の分岐の管理の構造を変更しているみたいです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7151

[f66804e6f7] lukeg 2023-01-14 21:52:29 UTC

クラス変数の代入時に Module/Class が freeze されてないかのチェックを追加しています。 [ruby-core:111813] [Bug #19341]

[0949cd7107] Peter Zhu 2023-01-19 21:26:32 UTC

f66804e6f78ed4cf81896d2256743a820b05939a で追加したテストの assertion にチケット番号への参照を追加しています。

[d80a574a04] git 2023-01-20 07:05:11 UTC

gems/bundled_gems と NEWS の rbs のバージョンを 2.8.4 に更新しています。

[a0626e11aa] Soutaro Matsumoto 2023-01-20 08:13:56 UTC

空のコミットです。 d80a574a04ab594e8a8f1fdf9e4506295306026b と同じ変更を pull request にしてマージした結果空になっちゃったみたいです。

[ea10dea6c7] Hiroshi SHIBATA 2023-01-20 08:38:29 UTC

doc/contributing/building_ruby.md に BASERUBY の必要バージョンとして 2.7以降と書かれてましたが 2.2 以降に修正しています。

[6aa9c84500] Hiroshi SHIBATA 2023-01-20 08:42:50 UTC

doc/contributing/building_ruby.md の必要なパッケージなどの情報と Qucik start をセクションを分離しています。

[1edef08dda] Hiroshi SHIBATA 2023-01-20 08:45:45 UTC

doc/contributing/building_ruby.md の BASERUBY のバージョンのところに Ubuntu の最新の LTS バージョンのパッケージで入る ruby のバージョンに追随して必要バージョンの想定を上げていくよという方針を追記しています。 [ruby-core:97355] [Misc #16671]

[231b09f195] Hiroshi SHIBATA 2023-01-20 08:51:02 UTC

doc/contributing/building_ruby.md の依存パッケージなどの OpenSSL と libyaml のバージョンの指定を追記しています。

[845f6275b2] Hiroshi SHIBATA 2023-01-20 08:53:04 UTC

doc/contributing/building_ruby.md で OpenSSL/LibreSSL、zlib、libyaml については optional ではなくて必須条件のところに移動しています。

[cce3960964] Shugo Maeda 2023-01-20 07:09:58 UTC

String#bytesplice に追加の引数を対応して引数に渡された文字列の部分文字列で置換できるようにしています。引数の文字列の一部を置換結果にしたい時に部分文字列オブジェクトを生成せずに使えるようにしています。 [NEWS] の追記が必要そうですね。 [ruby-core:111674] [Feature #19314]

[53cd5796c5] Nobuyoshi Nakada 2023-01-20 03:45:03 UTC

rubygems のテストに不要な Kernel#puts の呼び出しが残ってたのを削除しています。ついでに assert のかわりに assert_predicate を使ってエラー時のメッセージを改善しています。

ruby-trunk-changes 2023-01-19

今日は YJIT の String#empty? に対して専用のコード生成をする最適化や標準添付ライブラリ reline の不具合修正、String#bytesplice の戻り値を receiver にする仕様変更などがありました。

[e3336e0929] Nobuyoshi Nakada 2023-01-17 23:26:05 UTC

rubyspec の C API テスト用の拡張ライブラリのヘッダファイルに RUBY_VERSION_IS_3_3 というマクロを追加しています。こんなマクロが各 minor バージョンに対してあるんですね。

[4fa7d38324] Peter Zhu 2023-01-16 16:50:00 UTC

RGenGC 用の Write Barrier のためのマクロ RB_OBJ_WRITE() が include/ruby/internal/rgengc.h で定義されているのに重複して internal/gc.h でも定義されていたとのことでこちらの定義を削除しています。

[a712f2a2a0] tompng 2022-10-23 19:57:27 UTC

標準添付ライブラリ reline の Reline::LineEditor の dialog の表示処理でスクロールバーの表示が化ける? ことがあった不具合の修正。

[976d72a9f5] tompng 2022-12-19 17:30:14 UTC

標準添付ライブラリ reline の yamatanooroti.gemn を利用したテストに dialog のスクロールバーについてのテストを追加しています。

[8e53f09baa] tompng 2023-01-08 17:06:52 UTC

標準添付ライブラリ reline のダイアログのスクロールバーの最小のサイズをマジックナンバーから定数として名前をつけて使うようにリファクタリングしています。

[03f5db01e6] Nobuyoshi Nakada 2023-01-18 14:42:18 UTC

tool/rbinstall.rb で bundled gems のインストールまわりのメッセージ出力を追加しています。

[cd97976328] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-01-18 16:08:55 UTC

YJIT が生成した x86 版のコードの関数呼び出しの命令の種類ごとのカウンタを追加して --yjit-stats で出力するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7142

[0fd5a664e7] Peter Zhu 2023-01-17 12:07:36 UTC

RHASH_ITER_LEV() という T_HASH 型オブジェクトの再帰的な iterator 呼び出し検出のためのマクロがもう使われなくなっていたので削除しています。

[6bb576fe75] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-01-18 20:41:28 UTC

YJIT で String#empty? メソッドに対して専用の機械語を生成するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7148

[308942920f] Burdette Lamar 2023-01-18 21:03:43 UTC

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP::Header#set_form の rdoc 用コメントの手直し。

[edd00697a8] Samuel Williams 2023-01-18 22:59:51 UTC

拡張ライブラリ coverage のテストで Kernel#eval 内の coverage を取るテストに使うスクリプトを変更して分岐などを追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7041

[4cf1d9b3b3] Takashi Kokubun 2023-01-19 01:23:11 UTC

YJIT のテスト用の GitHub Actions の workflow で環境変数 RUST_BACKTRACE=1 を設定しておくようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7152

[4b42392f8e] Alan Wu 2023-01-18 23:25:41 UTC

YJIT の jump 系命令の一部で side_exit のカウンタを回すように対応? を追加しているみたいです。Rust の(というか YJIT の実装の)作法みたいなのでよくわかってないけどコミットログをみると生成コードを小さくするためという意味があるみたいです。

[f7b72462aa] Shugo Maeda 2023-01-19 08:13:07 UTC

String#bytesplice で引数に渡された文字列オブジェクトを返していたのを receiver を返すように戻り値を変更しています。 [ruby-core:111674] [Feature #19314]

ruby-trunk-changes 2023-01-18

今日は ISeq のバイナリフォーマットからのロード時に割り込みポイントがあってタイミング次第で debug.gem がエラーになることがあった不具合の修正などがありました。

[df6b72b8ff] Stan Lo 2023-01-16 20:42:51 UTC

RubyVM::InstructionSequence のバイナリフォーマットからのロード時に割り込みチェックのポイントがあると debug.gem で ObjectSpace.each_iseq で ISeq を辿っている時にエラーになることがあるそうで、vm_insnhelper.c の rb_vm_pop_frame() のかわりに RUBY_VM_CHECK_INTS() を呼ばないバージョンの rb_vm_pop_frame_no_int() という関数を定義してこれを利用するようにしています。 [ruby-core:111849] [Bug #19348]

[a9bcc058bb] Maxime Chevalier-Boisvert 2023-01-17 21:21:13 UTC

doc/yjit/yjit.md のドキュメントのベンチマークの取り方についての注意事項や Tips のところを修正/追記しています。

[2fa3fda0c4] Kazuhiro NISHIYAMA 2023-01-18 02:57:00 UTC

ext/.document から削除済みのファイルのエントリを削除しています。

[8ae4e3ddc9] Kazuhiro NISHIYAMA 2023-01-18 03:02:27 UTC

ext/Setup や ext/Setup.atheos、ext/Setup.nt などの拡張ライブラリを静的リンクする時の設定のファイルからももう存在しない拡張ライブラリの記述(コメントアウトされた状態のもの)を削除しています。

[8a771efec2] Hiroshi SHIBATA 2023-01-18 04:46:39 UTC

拡張ライブラリ psych のバージョンを 5.0.2 に更新しています。

[5ce3855d90] git 2023-01-18 04:53:47 UTC

8a771efec21c9dacad5bb8bf14b81c に追随して NEWS の default gems のバージョンリストの psych のバージョンも更新しています。

[46066d0b96] Kaíque Kandy Koga 2023-01-18 05:25:11 UTC

Comparable#clamp の引数の min と max の大小関係がおかしい時の ArgumentError 例外のメッセージを変更しています。英文の添削みたいですね。

[2d7e639549] tomoya ishida 2023-01-18 05:28:13 UTC

標準添付ライブラリ reline でコマンドラインオプションの --auto-indent を処理する時の実装を変更して AutoIndent というクラスのインスタンスを作ると自動的になにか設定されるようになってるのを明示的に Reline.auto_indent_proc に Proc オブジェクトをセットするようにしています。コミットログによると irbIRB::RubyLex に依存していたのをやめるためみたいです。

[7e97e2bae4] Soutaro Matsumoto 2023-01-18 05:31:55 UTC

gems/bundled_gems の rbs の commit hash 指定を更新しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7143

[5fc97f34c6] Takashi Kokubun 2023-01-18 06:26:35 UTC

common.mk で make benchmark で利用する benchmark-driver のバージョン指定のためのタグを v0.16.3 に更新しています。

[ba45be3c43] Hiroshi SHIBATA 2023-01-18 07:14:00 UTC

6698b580ddad8cfa8c5c86df9328472820d3ee6a で並列テストのための Test::Unit::Parallel#_run_suite の後始末で Gem.clear_paths を呼ぶようにしたのを revert しています。 bundled gems のテスト? で警告が出るようになってたそうです。

[18d8333c30] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 06:33:45 UTC

テストの coverage を取るための simplecov を GitHubリポジトリを直接 clone して使っていたのを rubygems.org から gem パッケージをとってきてインストールしたものを使うように変更しています。

[d275adde78] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 06:51:36 UTC

18d8333c30ff84252231524e10f5a45b795e90b3 の追加変更で make update-coverage でインストールする simplecov.gem のバージョンを 0.20.0 に固定するようにしています。

ruby-trunk-changes 2023-01-17

今日は主に addr2line.c の DWARF5 対応を GCC ビルド時にも有効にする変更や即値オブジェクトの instance_eval でインスタンス変数を代入した時に異常終了する可能性があった不具合修正などがありました。

[30bd2a32fa] Burdette Lamar 2023-01-16 17:02:23 UTC

Regexp.new の rdoc 用コメントに第2引数 options に想定外の値が渡された時に case-insensitive正規表現としてコンパイルされることを追記しています。え、そうなんだ。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7130

[e22a1fbe18] Alan Wu 2023-01-16 19:25:39 UTC

addr2line.c ので DWARF5 対応が GCC でビルドした時に一部無効になっていたのを preprocessor 分岐を消して常に DWARF5 対応のコードが動くようにしています。拡張ライブラリなどが clang でビルドされていた時などコアが GCC でビルドされていても必要だからとのこと。

[b572595918] Alan Wu 2023-01-16 20:45:51 UTC

addr2line.c の変数の初期化漏れを修正しています。コンパイラの警告除去のため。

[14fe7a081a] Alan Wu 2023-01-16 21:23:08 UTC

YJIT の Rust 実装をコンパイルする時の rustc の引数に -C lto=thin というのを追加しています。ビルドした libyjit.a のサイズを削減するためみたいです。

[ff3c1d9e13] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 05:31:36 UTC

common.mk で simplecov を利用するために clone する GitHubリポジトリの組織を変更しています。

[d7af0f6082] "dependabot[bot]" 2023-01-17 03:57:07 UTC

rubygems のテスト用の Rust 製拡張ライブラリのプロジェクトで rb-sys パッケージのバージョンを更新しています。

[da7818e682] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 07:48:44 UTC

make help の出力に make test-syntax-suggest ターゲットについて追記しています。

[aad1563c1a] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 07:50:19 UTC

make help の出力に make exam ターゲットについても追記しています。

[01e28afd0a] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 07:56:57 UTC

make help の出力の make check の内容に test-syntax-suggest も含むようになったことを追加しています。

[dd510da89a] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 08:11:34 UTC

拡張ライブラリ psych の extconf.rb で libyaml のビルドのための configure に渡す --host オプションで macOS で arm64-apple-darwin22 のような名前のアーキテクチャ名の部分を arm64 から arm に変更するようにしています。libyaml の configure がこの名前はうまく認識してくれないみたいです。

[492d37fbbd] Hiroshi SHIBATA 2023-01-17 08:27:20 UTC

拡張ライブラリ psych のバージョンを 5.0.2.pre1 に更新しています。

[f8249eb49a] git 2023-01-17 08:47:20 UTC

492d37fbbd3613b7fb180eec529860 に追随して NEWS の default gems のバージョンリストにも psych のバージョンを追記しています。

[ed6fbb79e1] Peter Zhu 2023-01-16 14:32:37 UTC

常に freeze 状態にされている即値のオブジェクトの Object#instance_eval 内でインスタンス変数への代入を行なうと異常終了していたので FrozenError 例外を発生させるように修正しています。 [ruby-core:111811] [Bug #19339]

[9399352a43] "dependabot[bot]" 2023-01-17 07:20:00 UTC

rubygems のテスト用の Rust 製拡張ライブラリのプロジェクトで rb-sys パッケージのバージョンを更新しています。