Bloggerの中のムスカ

tDiaryを使用し始めてはや3ヶ月近くになります。快適なツールを使うというのはやっぱり大事なことで、それ以来かなりコンスタントに書いています。本来のポータルサイトであるPrimitive Brothよりこちらがメインになってしまいかねないくらいでそれはそれで問題ですが。

自分でブログを書くようになると同時にいろんなブログサイトを巡回する様になりました。その中にはアクセス数の大きいサイトもあって、自分もアクセス数上げたいな〜とつい思ってしまいます。

「私のなかのムスカ大佐」を読んだとき、うっと身につまされました。

http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20040210#p03

ムスカが気にしているというか、
よりどころとしているのはアクセス数です。
ひたすらアクセス数です。
ムスカはとにかくアクセスが多くなれば
自分がその分だけ偉くなったと思うのです。

essaさんは「ムスカ」がアクセス数を価値基準にしてしまう理由について、配信するデジタルデータを自分自身と同一視して普遍偏在の存在になりたいからだ、としていますがわたし自身の動機はおそらくもっと単純に名声欲と言っていいと思います。

本来はやりたい仕事(書いたり描いたりプログラミングしたり)があって、その結果の発表と、動機付けの為のブログだったはずなのですが、次第に手段と目的が入れ替わってきてしまった気がします。

誰でも簡単に情報発信できる時代になってきたというのは一面では良いことだと思いますが、その反面個々人が情報伝達の媒体の一部に成り下がってしまって実体のないGhostみたいな存在になってしまいそうな気がします。誰もが脊髄反射的に情報に反応して相互作用しあう世界は、有機的で外から見る分にはそれなりに美しいだろうとも思いますが、自分がその中の一員になるかと思うとぞっとします。

こんな時はいしかわきょうすけさんの陰気な男でいいですか?を読んで、自分がやりたいことはなんなのか模索するエネルギーをもらいます。