チネチッタにて。
多分今年のベスト3入り当確でしょう。よくできました。丁寧に作ってるなーと思ったら「アヒルと鴨のコインロッカー」のチームが制作したということで納得です。今作も実に丁寧に作られていて非常に好感が持てます。
内容に触れようとするとどうしてもネタバレになりそうなので内容は公式サイトのトレーラーでも観てください。だけどトレーラーでこの作品の練度はわかんないよなー。
そう、練度なんですよ。この作品はバランスが非常に優れていて、色々な要素がほどほどに充実し、あまり突出しているところがない感じ。まあ中途半端といえばそれまでだし、地味っちゃぁ地味です。だがそれがいい。ノスタルジックな雰囲気ありコミカルさあり音楽あり若者の主張ありラブストーリありアクションありヒロイックストーリあり霊感少女ありでその上にパズラー的な「ピースが嵌るカタルシス」がちょっと(そう、ちょっとなんです)あり。個人的には後半に1975年のパートが長めになっていたけど、あそこはもう少し細かく別の年代のパートを差し込んでも良かったんじゃないかなぁ。もうちょっと説明が欲しかったパートもあるような。まあでも最後の「カチリ」のためには、あまり説明してしまうのも良くないのか。
それから森山未來くんが凄く良かった。びっくりした。
うーんぜひおすすめしたい作品でした。
