ruby-trunk-changes r29277 - r29281

今日はちょっと早めの更新です。電車のなかから今日の trunk へのコミットを読みます。

akr:r29277 2010-09-16 23:48:20 +0900

Pathname#opendir を C の拡張ライブラリへ移動しています。

knu:r29278 2010-09-17 02:28:42 +0900

m4 の 1.4.15 の不具合の対処をしているそうです。しかし mswin32 ではその挙動に依存しているらしいので platform によって対処を変えている、というように読めます。差分はあまり良く読んでないので違うかも。

svn:r29279 2010-09-17 02:28:43 +0900

version.h の日付変更。

nobu:r29280 2010-09-17 08:30:30 +0900

tracer.rb という標準添付ライブラリを ruby -rtracer program.rb のように -r オプションと同時に使うと自動的に trace を開始する機能が無効になっているのを修正しています。tracer.rb は caller をみてそのバックトレースが1つしかなかったら -r 経由だと判断していたようで、ここに internal なバックトレースが入るようになったために無効になってしまっていたようです。[ruby-core:31858]

shyouhei:r29281 2010-09-17 16:52:21 +0900

test/io/console/test_io_console.rb というテストで PTY.open を利用しているのですが、環境によっては(おそらく SELinux とかで制限が厳しい?)端末を開くことが禁止されている状態で動かさないといけないこともあるみたいです。そのような環境で PTY.open を利用するテストを skip させるために helper というラッパメソッドを定義して利用するように変更されています。 helper では PTY.open が例外を発生させるとそのテストを skip しています。