ruby-trunk-changes r34535 - r34560

今日は Zlib::Inflate のユーザ辞書の利用についての修正/機能追加と defined? で例外の発生するケースの修正などがありました。

marcandre:r34535 2012-02-11 02:37:28 +0900

Array#select! の rdoc のサンプルコードで new_ary or nil を返すという記述になっていたので self(ary) または nil を返すと修正。 [ruby-core:42478] [Bug #5998]

svn:r34536 2012-02-11 02:37:32 +0900

version.h の日付更新。

naruse:r34547 2012-02-11 06:12:44 +0900

File.fnmatch の rdoc で '*' が強調として解釈されてしまっていたので '\' によるエスケープを加えています。

drbrain:r34551 2012-02-11 09:12:10 +0900

最近追加されたテスト用の拡張ライブラリのディレクトリの svn:ignore property の設定。

drbrain:r34552 2012-02-11 09:29:52 +0900

Zlib::Deflate/Zlib::Inflate には圧縮/解凍に用いる辞書を外から指定する機能があるのですが、Zlib::Inflate#set_dictionary で指定した時に解凍ができない不具合があり修正しています。 [ruby-core:42231] [Bug #5929]

drbrain:r34553 2012-02-11 09:37:44 +0900

Zlib::Inflate#add_dictionary というメソッドを追加して、解凍に利用する辞書を事前に設定できるようにしています。 set_dictionary は一度 inflate して Zlib::NeedDict 例外が発生してから利用するようになっているのですが、ユーザ辞書が必要だとあらかじめわかっていたら設定しておけるようにしています。 [ruby-core:42240] [Feature #5937]

nobu:r34554 2012-02-11 10:22:05 +0900

vmeval.c のインデントの調節だけ。

nobu:r34555 2012-02-11 12:04:23 +0900

defined? を YARV の命令列にコンパイルする方法を少し変更して例外を捕捉するようにして、autoload が設定されている定数について defined? を呼んで例外が発生した時にその例外がそのまま上がってしまうのを防いでいるようです。 [ruby-dev:45021][Bug#5786]
コンパイル中に命令列を管理している linked list の構造の途中に命令を挿入することができる APPEND_ELEM() を追加しています。

akr:r34560 2012-02-11 21:05:57 +0900

DBM の rdoc で Berkeley DB 1.x の存在するプラットフォームについての記述を修正しています。