ruby-trunk-changes r34821 - r34834

今日は BigDecimal と mathn を併用している時の SEGV 修正や SystemCallError 例外発生させる時に利用する API を変更するリファクタリングなどがありました。

naruse:r34821 2012-02-26 23:32:54 +0900

正規表現の文字種指定('[]' の中)で Unicode (マルチバイト文字)の範囲指定をした時に重複した指定の警告(-w つきだと出力される)の判定が間違っていたのを修正しています。

nobu:r34823 2012-02-27 10:48:52 +0900

digest と openssl のコンパイル時に gcc のオプション -Wno-deprecated-declarations というのを付けるようにしています。 Mac OS X だと警告が出るようになっている関数などがあるようです。

svn:r34824 2012-02-27 10:48:58 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r34825 2012-02-27 10:50:27 +0900

time.c, process.c, iconv, sdbm, socket, date などでも rb_sys_fail() で Errno::EXX 例外を発生させていた所を rb_sys_fail_str() を使ってメッセージを String オブジェクトとして(VALUE 型で)渡すようにしています。 r34787 を参照。

nobu:r34826 2012-02-27 10:53:14 +0900

Test::Unit::Runner で skip にメッセージを指定せずにテストを skip した時にはメッセージを表示せずに通常の成功時と同じように表示するようにしています。

nobu:r34827 2012-02-27 10:53:47 +0900

テスト test/rubygems/test_gem_specification.rb の ruby のバージョンによって skip しているテストケースはメソッド定義自体を黙って無視するようにしています。

nobu:r34828 2012-02-27 10:54:23 +0900

lib/mkmf.rb に try_cppflags, try_cflags, try_ldflags という、利用したいフラグの有無をチェックして利用可能なら追加する処理をまとめたメソッドを追加しています。

nobu:r34829 2012-02-27 17:03:24 +0900

BigDecimal#to_d を require "mathn" した状態で実行すると to_r が返すオブジェクトのクラスが変化するため戻り値をチェックしなおすようにしています。 [ruby-core:42969] [Bug #6093]

knu:r34830 2012-02-27 17:07:24 +0900

String#crypt の rdoc で引数に渡す salt のフォーマットの制限はこのメソッドがシステムの crypt(3) を呼ぶのでプラットフォーム依存であることを追記しています。

nobu:r34832 2012-02-27 17:27:39 +0900

ブロックパラメータの最後のパラメータと '|' の間に改行を含めた時のための文法のテストを追加しています。 [ruby-dev:45292]

nobu:r34833 2012-02-27 17:40:37 +0900

ext/sdbm/_sbdm.c で sizeof() の結果を int の計算に利用しているところで明示的なキャストを追加しています。

usa:r34834 2012-02-27 20:46:43 +0900

IO#pos の rdoc に IO がテキストモードの時に IO#pos が正しいファイルポジションを返さないかもしれない(改行コードが変換されていると)ことを追記しています。
また ChangeLog には test/ruby/test_io.rb の変更が記述されているのですがコミットされていないようですね。