ruby-trunk-changes r37599 - r37612

今日は atomic.h というヘッダの改名(ruby_atomic.h へ)などがありました。
また今朝 ruby-1.9.3-p327 がリリースされました。これはハッシュ関数の衝突を利用するハッシュ飽和攻撃による DoS 脆弱性の修正を含むものです。詳細は以下のアナウンスページをどうぞ。
http://www.ruby-lang.org/ja/news/2012/11/09/ruby19-hashdos-cve-2012-5371/
セキュリティ修正を含むリリースですので 1.9 系列で外部からのデータを受け付けるサービスを提供している環境では特に最新版への移行をおすすめします。

usa:r37599 2012-11-10 00:34:31 +0900

r37597 に追加して stdint.h の存在も HAVE_STDINT_H でチェックしてから #include するようにしています。 ChangeLog のエントリは r37597 のエントリを書き換えています。

usa:r37602 2012-11-10 00:42:55 +0900

tool/merger.rb の 変数名 typo 修正。

ngoto:r37603 2012-11-10 01:00:00 +0900

r37491 で Solaris10 でのビルドのために sys/atomic.h を直接 #include するようにした workaround を revert しています。 [ruby-dev:46414] [Bug #7287]

ngoto:r37604 2012-11-10 01:05:07 +0900

atomic.h というヘッダがシステムヘッダと名前が重複してしまって、-I. オプションがあるために #include で区別できない問題を避けるために ruby_atomic.h という名前に変更しています。 [ruby-dev:46414] [Bug #7287]

kou:r37608 2012-11-10 12:15:55 +0900

r36872 で標準添付ライブラリ test-unit の gemspec ファイルが lib/ 以下にインストールされるようになってしまっていたので tool/rbinstall.rb に除外ファイルとして *.gemspec を追加しています。 [ruby-core:48966] [Bug #7289]

marcandre:r37609 2012-11-10 13:03:30 +0900

r37541 で追加されている Enumerator.new の挙動の変更を指摘するテストを revert しています。 [ruby-core:49001] [Bug #7298]

tadf:r37610 2012-11-10 18:21:41 +0900

拡張ライブラリ date の日付のパーサで TIGHT_PARSER が定義されていた時のパーサを修正しています。 デフォルトでは TIGHT_PARSER は未定義なので現状の挙動は変更ありません。

tadf:r37611 2012-11-10 19:29:13 +0900

Complex と Rational の rdoc にサンプルコードの追加や他のメソッドの参照の追記などをしています。

tadf:r37612 2012-11-10 19:34:40 +0900

r37611 の ChangeLog エントリの typo 修正。