ruby-trunk-changes r37808 - r37818

今日は require での $LOADED_FEATURE や $LOAD_PATH のキャッシュの判定の不具合修正と、ruby --help オプションで表示されるヘルプメッセージの桁数の修正などがありました。

shirosaki:r37808 2012-11-22 23:55:32 +0900

r37480, r37481 あたりの require の高速化と絡んだ話だと思うのですが $LOADED_FEATURE や $LOAD_PATH に pop や shift を使った場合に r37478 で追加した rb_ary_shared_with_p() が2つの配列がバッファを共有しているかを判定するのに失敗していたので、配列サイズも比較するようにしています。バッファは共有しているけど長さだけ異なるという共有のしかたがあるってことですね。 [ruby-core:49518] [Bug #7383]

nari:r37809 2012-11-23 00:03:46 +0900

VALUE 型の値が GC で解放予定のオジェクトかどうか判定する is_dead_object() から sweep 対象のスロットに含まれているかの判定部分を is_swept_object() に切り出しています。 また rb_gcdebug_print_obj_condition(), rb_gcdebug_sentinel() という GCデバッグ用の関数を #ifdef GC_DEBUG という条件つきでコンパイルするようにして追加しています。

svn:r37810 2012-11-23 00:04:09 +0900

version.h の日付更新。

zzak:r37811 2012-11-23 02:42:06 +0900

CGI.header の rdoc を追記しています。 html5 のタグ生成が有効になるまでは http_header の alias であることが記述されています。 [ruby-core:49585] [Bug #7405]

zzak:r37812 2012-11-23 10:46:51 +0900

IPSocket#peeraddr の rdoc のサンプルコードの実行結果を修正しています。 [ruby-core:46429] [Bug #6732]

nobu:r37813 2012-11-23 11:12:09 +0900

r37805 で追加した ruby -h, --help オプションで表示されるメッセージの桁数をチェックするテストのうち --help のほうを削除しています。 --help はこういった制限は設けないものとするみたいです。

nobu:r37814 2012-11-23 11:13:48 +0900

test/ruby/test_rubyoptions.rb の test_usage2 で -h オプションで表示されるメッセージのうち 80 桁を越えた行を表示するようにテストを書き換えています。

tadf:r37815 2012-11-23 11:41:47 +0900

r37813, r37814 の test_usage2 の変更を revert しています。

tadf:r37816 2012-11-23 12:35:27 +0900

r37298 で -h の時はできるだけ端末の画面内に納まるように表示されるオプションを抑えていますが --help の時は全オプションの説明が表示されるようにしていたのですが、これを revert しています。

nobu:r37817 2012-11-23 17:31:52 +0900

で、r37815 と r37816 をまた revert しています。

nobu:r37818 2012-11-23 17:31:57 +0900

そして --help オプションで表示されるヘルプメッセージが 80 桁に納まるように改行を加えるようにしています。