ruby-trunk-changes r39530 - r39539

今日は RubyGems のいくつかの不具合修正、RubyVM::InstructionSequence#to_a などがありました。

zzak:r39530 2013-02-28 02:43:25 +0900

r39521 の Thread の概要のドキュメントのサンプルコードの typo 修正。

svn:r39531 2013-02-28 02:43:30 +0900

version.h の日付更新。

zzak:r39532 2013-02-28 05:36:59 +0900

thread.c の rdoc コメントのマークアップ修正。

drbrain:r39533 2013-02-28 08:20:57 +0900

RubyGems の更新です。 gem install --pre で pre release 版をインストールする時に依存関係のある gem パッケージがインストールされない不具合の修正、ドキュメントのインストールがなかった時の余計なメッセージの抑制、gem install 時のコマンドの上書きチェックの不具合修正、ルート証明書の追加などいろいろ変更が入りました。

nobu:r39534 2013-02-28 13:30:26 +0900

r39524 で変更した win32/win32.c の set_env_val() という関数マクロで配列のサイズ計算部分でアンダーフローする可能性のあった演算をかっこで演算順序を変更して VC 11 での警告を除去しています。

nobu:r39535 2013-02-28 13:30:50 +0900

win32/win32.c の constat_attr() という関数の戻り値や引数の型を変更しています。

ko1:r39536 2013-02-28 20:26:23 +0900

r34303 で入った変更で RubyVM::InstructionSequence#to_a で変換した結果に行番号情報が抜けていたのを修正しています。

eban:r39537 2013-02-28 21:35:56 +0900

configure.in の要求する autoconf のバージョンを 2.60 -> 2.62 に更新して AC_DISABLE_OPTION_CHECKING を使って "--with-PACKAGE" みたいなオプションの警告が出るのを抑制しています。 --with-openssl-dir みたいなオプションを指定した時にちゃんと反映されているのに "WARNING: Unrecognized options:" のような警告を出していたので混乱をまねいていましたが、それがなくなるみたいです。

akr:r39538 2013-02-28 22:29:55 +0900

拡張ライブラリ socket で UNIXドメインソケットの Addrinfo の inspect でパスが長すぎた時に "## bytes too long" とメッセージを埋め込んでいたのをやめています。 SunOSDarwin では構造体のサイズを越えたサイズがかえってくることがあるためのようです。

ko1:r39539 2013-02-28 23:04:53 +0900

整数リテラルが書かれているだけの文などの副作用のない文は VMバイトコードへのコンパイル時に最適化で消されるのですが、trace 命令だけ残っていたので消すようにしています。もしかして coverage にも影響するんでしょうか?