ruby-trunk-changes r42920 - r42933

今日は環境変数 http_proxy に空文字列が設定されていた時の URI の挙動の修正と RubyGems 2.1.3 のマージがありました。

nobu:r42920 2013-09-12 22:37:11 +0900

拡張ライブラリ bigdecimal, digest/md5, json などのソースコードで size_t の変数を x <= 0 と比較していたのを x == 0 に修正しています。 size_t は unsigned なので cppcheck など静的解析ツールで検出されていたそうです。 [ruby-core:57117] [Feature #8890]

nobu:r42921 2013-09-12 22:40:06 +0900

r42920 に関連して size_t は unsinged でないといけないので、 configure でもし size_t が符号付きだった時にビルドエラーにするようにしています。 [ruby-core:57149] [Feature #8890]

drbrain:r42927 2013-09-13 10:40:42 +0900

同梱している RubyGems を 2.1.0 から 2.1.3 に更新しています。 gem install 時のプラットフォームの判定の不具合修正、gem install --install-dir オプションの不具合修正、依存関係の解決のバージョン選択の不具合、gemspec にファイルパスとして "./" で始まるものがあるとインストールできない不具合などの修正。 2.1.0 がメジャーバージョンアップで大改造だったので不具合修正が続いているようですね。 リリースノートはこちら http://rubygems.rubyforge.org/rubygems-update/History_txt.html#label-2.1.3+/+2013-09-12

svn:r42928 2013-09-13 10:40:48 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r42929 2013-09-13 11:39:03 +0900

NEWS ファイルのエントリの標準ライブラリについての記述の順序をアルファベット順に並べなおしています。

naruse:r42930 2013-09-13 13:57:25 +0900

URI::Generic.find_proxy で環境変数 http_proxy に空文字列がセットされているとそのまま利用しようとして名前解決の失敗などのエラーが発生してしまっていたので、空文字列がセットされていた時は設定されていないものとして扱うようにしています。 [ruby-core:57140] [Bug #8898]

nobu:r42931 2013-09-13 16:24:48 +0900

tool/rbuninstall.rb でディレクトリ削除時にその親ディレクトリが空になっていたら親ディレクトリも再帰的に削除するようにしています。

nobu:r42932 2013-09-13 16:28:23 +0900

同じく tool/rbuninstall.rb に端末から実行されていたらプログレス表示を追加するようにして、--tty オプションを追加しています。

nobu:r42933 2013-09-13 16:28:25 +0900

hash.c の環境変数の不正な設定をチェックする処理があちこちで書かれていたので関数として切り出して使いまわすようにリファクタリングしています。