ruby-trunk-changes r44486 - r44490

今日は拡張ライブラリ socket のシステムエラー時のエラー処理の不具合で異常終了する問題の修正などがありました。

eregon: r44486 2014-01-03 00:10:13 +0900

拡張ライブラリ bigdecimal のドキュメントおよび ruby ライブラリのクラスメソッドの呼びかたを "::" を使っていたのを "." で呼ぶように修正しています。その他ドキュメントのサンプルの出力を実際の出力に揃えるなどの修正。

svn: r44487 2014-01-03 00:10:19 +0900

version.h の日付更新。

tmm1: r44488 2014-01-03 10:46:55 +0900

標準添付ライブラリ net/imap のテストが証明書の期限切れでエラーになっていたので新しい証明書を追加しています。また証明書を生成するために test/net/imap/Makefile を追加して make regen_certs で再生成できるようにしています。 [ruby-core:59459] [Bug #9341]

nobu: r44489 2014-01-03 10:51:05 +0900

r44488 で追加された test/net/imap/Makefilesvn property 設定。

charliesome: r44490 2014-01-03 19:12:38 +0900

拡張ライブラリ socket でシステムエラー時に使う rb_sys_fail_str() のラッパ関数 rsock_sys_fail_host_port()、rsock_sys_fail_path()、rsock_sys_fail_sockaddr()、rsock_sys_fail_raddrinfo()、rsock_sys_fail_raddrinfo_or_sockaddr() で rb_sys_fail_str() を呼ぶ前にメッセージの生成などの処理で errno が上書きされて 0 になってしまい、rb_bug() で異常終了してしまうことがあったので errno をバックアップしておいて rb_sys_fail_str() を呼ぶ直前に復旧してから呼ぶようにしています。 なるほどー、システムエラー時の挙動はテストがなかったんでしょうね。 [ruby-core:59498] [Bug #9352]