ruby-trunk-changes r44577 - r44587

今日は SizedQueue の push がデッドロックする可能性があった不具合の修正がありました。

nobu: r44577 2014-01-13 09:57:34 +0900

ext/dl/cptr.c の rb_dlptr_inspect() という関数内で未使用だった変数を削除しています。

nobu: r44578 2014-01-13 09:57:36 +0900

拡張ライブラリ dl, fiddle, strscan などの inspect メソッドの実装でクラス名を表示するところで CLASS_OF() マクロを利用していたため特異クラスやあったらそれが表示されてしまっていたので、特異クラスや IClass をスキップする rb_obj_class() を呼ぶように修正しています。

nobu: r44579 2014-01-13 09:57:38 +0900

拡張ライブラリ bigdecimal, openssl, racc, syslog などでも、例外メッセージ等にクラス名を埋め込む際に rb_obj_class() を利用するようにし、また C の文字列を %s で埋め込むかわりに PRIsVALUE を利用するように修正しています。

svn: r44580 2014-01-13 09:57:38 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r44581 2014-01-13 09:57:41 +0900

拡張ライブラリ openssl と syslog で文字列連結で文字列を生成していたところを rb_sprintf()/rb_vsprintf() を利用して整形するようにリファクタリングしています。

nobu: r44582 2014-01-13 09:57:42 +0900

拡張ライブラリ openssl のヘッダ openssl/ossl.h で定義されている文字列オブジェクトのサイズを切り詰める ossl_str_adjust() というマクロで文字列長を int 型の変数で扱っていたのを long を使うように修正しています。

charliesome: r44583 2014-01-13 12:18:38 +0900

拡張ライブラリ thread に移植された SizedQueue で push した時にサイズが上限に達していたら pop されるまで待つためにその Thread を待ち行列に追加するのですが、誤って pop する時用の、要素が追加されたら起こされるほうの待ち行列に追加してしまっていてデッドロックする可能性があった不具合を修正しています。 [ruby-core:59324] [Bug #9302]