ruby-trunk-changes r45878 - r45887

今日は Prime.prime? の負数の判定の変更、__builtin_setjmp() の検出の修正などがありました。

ayumin: r45878 2014-05-09 03:22:29 +0900

標準添付ライブラリ prime の Prime.prime? で負の数は符号を反転して判定していましたが、負数は素数にならないということで常に false を返すようにしています。なるほど。元の挙動(正の数にして判定)はあきらかに意識的に実装されてた(テストケースもあった)ので、どういう意図だったんでしょうかね。テストまであったことを考えると念のため NEWS に非互換として記述しておいたほうがいいかなぁ… [ruby-core:49558] [Bug #7395]

svn: r45879 2014-05-09 03:22:40 +0900

version.h の日付更新。

ayumin: r45880 2014-05-09 03:32:24 +0900

標準添付ライブラリ fileutils の rdoc コメントのメソッド一覧に require "fileutils" を追加し、またメソッドを FileUtils の特異メソッド呼び出しの表記に変更しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/604

ayumin: r45881 2014-05-09 03:46:16 +0900

標準添付ライブラリ shell に Shell.def_system_command、Shell.alias_command、Shell.install_system_commands の rdoc 用コメントを追記しています。

ayumin: r45882 2014-05-09 04:02:36 +0900

標準添付ライブラリ delegate の rdoc 用コメントの整数リテラルが誤って8進数表記になっていたところを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/505

usa: r45884 2014-05-09 12:58:09 +0900

tool/release.sh が新しいリリース用のサーバのシェルで動かなくなっていたのを修正しています。

nobu: r45885 2014-05-09 14:27:07 +0900

r45503 あたりから連綿と続いている(ってほどでもないですけど) configure での __builtin_setjmp() の検出処理の修正です。 PPC Linux 上での gcc 4.4.0 では PIE (位置独立実行形式)では __builtin_setjmp() が利用できないのに検出されてしまうので、CCDLFLAGS のオプション(おそらく -fPIE の影響)を含めて検出処理を実行するようにしています。 [ruby-core:62469] [Bug #9818]

nobu: r45886 2014-05-09 14:52:57 +0900

ext/extmk.rb で --extstatic オプションの指定を読み取るための変数名の typo 修正。

nobu: r45887 2014-05-09 14:52:59 +0900

ext/extmk.rb で ext/ ディレクトリ以下のネストした階層にある拡張ライブラリについては ext/ 直下の(親の)階層の拡張ライブラリがビルドされない場合はネストしたところもビルドしないようにしています。 また ext/dl/callback, ext/tk/util の extconf.rb で独自に親がビルドされているかどうかチェックしていたのを削っています。